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三井ホーム(1) 言わずとしれた2×4トップ企業(2ページ目)

三井ホームはツーバイフォー住宅ではトップのハウスメーカー。洋風建築はもちろん、様々なニーズにきめ細かく対応しています。今回は、ツーバイフォーの基本的事項のおさらいも交えながら、三井ホームの住まいづくりの特徴をご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

三井ホームの住まいづくりの特徴を説明する前に、少しツーバイフォー工法のおさらい。別名を「枠組壁工法」といいますが、構造耐力に優れた枠材と面材とが一体となった『面』で支える構造で、6面相互の緊結により家を形づくることで、外力を建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく分散させるため、強さを発揮します。

ツーバイフォーはグローバルスタンダードな工法

これが基本。ツーバイフォー工法は私たち日本人にとっては、比較的新しい工法ですが、北米を中心に200年以上の歴史があり、現在ではグローバルに採用されている工法であることも指摘しておきます。

ダブルシールドパネルを組み込んだ屋根裏空間。これにより省エネ性や快適性を高めている

ダブルシールドパネルを組み込んだ屋根裏空間。これにより省エネ性や快適性を高めている

ところで、三井ホームの場合はこれに独自の「ダブルシールドパネル」を組み合わせます。これは屋根に用いるもので、小屋裏はもちろん、吹き抜けがある大空間でも高い断熱性能が期待できる上、構造強度の点でも優れているという独自技術です。

これに加えて、全館空調システムの「ウェルブリーズ・プラス」も特徴の一つ。冷暖房と換気をひとつにしたシステムで、冷房、暖房、除湿、加湿、さらに換気、空気清浄、脱臭という1台7役をこなします。

ちなみに三井ホームの場合、ダブルシールドパネルも含めたツーバイフォー部資材を自社工場で生産しているのも特徴。これにより高い品質を確保することができ、建物の信頼性を高めることにつなげています。一般的に、他のツーバイフォー企業では他社(プレカット工場など)から調達することが多いのです。

ツーバイフォー工法に独自性をプラスし、さらに性能を向上させているのが三井ホーム。これに、デザイン性や住まい方提案を盛り込んでいくことで、より満足度を高めていく作業を行うのが、何よりの特徴になります。

建築家とコーディネーターが参加する住宅づくり

ツーバイフォーパネルの工場の様子。自社生産することで高い品質と信頼性が確保できる(クリックすると拡大します)

ツーバイフォーパネルの工場の様子。自社生産することで高い品質と信頼性が確保できる(クリックすると拡大します)

それは、建築家とインテリアコーディネーターを参加させること。全国に500人以上の建築家が三井ホームの住まいづくりに参加しているそうです。彼らと細かく打ち合わせをすることで、理想とする住宅の形を作るのが三井ホームのスタイル。

インテリアコーディネーターを起用するのも同じようなもの。例えば、南欧風の住宅を建てるにしても、そのディテールを再現するのにはインテリアを含めたトータルな提案が必要になります。

さらに、そうした私たちのこだわりを実現するにしても、暮らしていく上で無理のないプランでなくてはいけません。そうした調整も建築家とコーディネーターを起用することで可能になるのです。このような提案の手法は近年、多くのハウスメーカーでも行われるようになりましたが、そのはしりとなったのが三井ホームです。

次のページでは、では三井ホームでどんなことが実現できるの、というお話を書きたいと思います。
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