損保同士なら他社でも等級は引き継がれます
民間の保険会社なら、どこでも等級は引き継がれます |
ではこの等級、保険会社を変わった場合には引き継ぎは可能なのでしょうか?もちろん大丈夫です! 更新のタイミングで見積もりを依頼した場合には、各社とも「1年間事故なしの+1等級」で見積もりを出してくれます。なお契約期間中に事故が起きた場合などは、詳細が不明になるのでウェブなどの見積もりではなく、保険会社に直接電話で見積もりを依頼した方が正確な保険料がわかります。
等級をそのまま引き継ぐにはルールを守る必要がある
これまでの割引がそのまま適用できる等級引き継ぎですが、そのためにはルールを守る必要があります。ルールその1:等級の引き継ぎは民間損保、共済、農協のみOK
組合保険などの場合は引き継ぎが不可。また、保有車両数9台以下のノンフリート契約に限定されます。
ルールその2:他社への乗り替えは満期日を過ぎても7日以内まで有効
例えば、現在16等級の契約者が満期を過ぎて他社への移行を希望した場合、7日以内なら「事故なし+1等級」で他社にて契約できます(満期日が過ぎた時点で引き継ぎ不可の会社もありますので、保険会社にてご確認ください)。しかし7日を過ぎていた場合、等級は失効となり6等級からの新規契約になってしまいます(現契約6等級以上の場合は、全て6等級から新規契約)。万が一、更新をし忘れて満期日を7日経過していた場合、現在契約中の保険会社であれば等級を引き継げる可能性もあります。まずは現在契約中の保険会社にお尋ねください。
ルールその3:正確な告知が必要
事故で保険を使ったのに「事故ナシ」と申告して契約した場合がこれに該当します。移行先の保険会社は見積もり、契約段階では事故の有無を確かめる術はありません。よって事故を起こし、前の会社で保険を使っても「事故ナシ」と申告すれば、+1等級で加入することが可能です。しかし契約後、2~3カ月が経過すると、前年契約の保険会社から移行先の保険会社への情報開示により「事故アリ」の事実が判明することになります。当然ながら、等級は訂正され、保険料を追加で支払わなければなりません。