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オフショアファンドがおもしろい

不況期でも利益をあげられる投資信託としては、オフショアで運用されるヘッジファンド、いわゆるオフショアファンドが挙げられます。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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オフショアで運用される絶対収益追求型のヘッジファンドがおもしろい
不況期でも利益をあげられる投資信託としては、オフショアで運用されるヘッジファンド、いわゆるオフショアファンドが挙げられます。

オフショアファンドとは、オフショアと呼ばれるタックスヘイブンの場所に登記されたファンドのことです。
その中身はヘッジファンドですが、特徴は株や外貨だけではなく、商品や債券など、あらゆる投資対象を組み合わせ、絶対収益を追求するという点です。

日本の一般的な投資信託は、株や債権のロング(買い)ポジションが中心に組成されているため、景気拡大局面でしか増えることが難しいのに対し、ヘッジファンドはアービトラージ(裁定取引)やロング・ショートを組み合わせて取り引きするので、上げ相場でも下げ相場でも利益を出せる点です。

私の友人の会社が運営しているヘッジファンドは、2008年の通期で、年率60%というものすごいパフォーマンスをあげています。リーマンショックを経たにもかかわらず、の数字です。

しかも、利益部分を再投資にまわす複利運用ですから、安定的なパフォーマンスをあげている限り、時間の経過とともに、ものすごい勢いで資産が増えていきます。

この安定性を確保するためにも、一度に多額の資金を運用するのではなく、タイムラグを利用して目減りを防ぐ積み立て方式が採用されることもあります。いわゆるドルコスト平均法ですね。

もちろん、これらのファンドは日本の金融機関でも扱っています。しかし、日本語に翻訳し、日本語の資料を作成するコスト、日本の金融庁に届出をするコスト、金融機関の従業員に教育するコストがかかります。これらのコストは、全て日本の投資家が負担することになります。

こうして、せっかく高いパフォーマンスの投資信託にもかかわらず、ローリターンとなってしまうのです。

では、どうすればいいかというと、中抜きをすればいいのです。日本にも、海外のオフショアファンドを扱っているブローカーがいますから、彼らを通して買うことで、余計なコストがかかりません。それに、彼らが日本語化してくれますから、語学の問題もクリアできます。

そこで重要になるのが、そうしたブローカー選びです。ハイパフォーマンスのファンド選びだけではなく、いざというときに換金できるファンドであることが重要です。実際、解約を停止されて投資資金を引き出せなくなったヘッジファンドも数多くありましたから。

当然リスクはありますが、日本が低成長であっても、オフショアファンドを利用することによって、高いパフォーマンスの期待ができる運用手段です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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