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大和ハウス(1) 多角経営で業界トップに!(2ページ目)

「ダイワマン」や「xevo」シリーズが有名な大和ハウス工業。住宅企業としての側面はもちろんですが、環境ビジネスや商業建築など多角的な事業を展開して、今や住宅業界で売上高トップ企業になっています。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

大和ハウスの住宅事業の特徴として、過去に大規模な街づくりを行って成長してきましたことが挙げられます。かつてほど大規模な例は少なくなりましたが、現在でも着実に実績を作っています。

環境共生住宅でもトップレベルの実績

貯水池がある地形を利用した戸建てとマンションの一大プロジェクト。自然環境と調和した街づくりを行っている

貯水池がある地形を利用した戸建てとマンションの一大プロジェクト。自然環境と調和した街づくりを行っている

例えば、埼玉県越谷市の「越谷レイクタウン」の開発。分譲マンション(500戸)と戸建て(132区画)による大規模開発で、近隣にある貯水池を生かしたランドスケープもに特徴のある街づくりです。

マンションには太陽熱利用システムを導入するなど最新設備を採用しているほか、戸建てエリアでも季節の風の通りを考慮した建物配置や植栽計画を行うなど、自然環境と住環境に配慮したハイレベルな街づくりを行っているのが特徴です。

そういえば、「環境共生住宅認定制度」の取得(いわゆる環境共生住宅の供給)でもトップレベル。2009年度に総合1位となっており、これは2004年度、2005年度、2007年度と合わせ4回目であり、この分野でも業界を牽引しています。

賃貸住宅や店舗併用など豊富な実績とノウハウ

このほか、強みがあるのが賃貸住宅事業。賃貸住宅とは資産活用。そのため賃貸住宅だけでなく、前述した流通店舗などと連動した事業展開ができるのです。また、賃貸併用住宅や店舗併用住宅といった高度な住まいニーズに対応できるノウハウも豊富な企業です。

TVCMでお馴染みの「ダイワマン」。「なんでダイワハウスなんだ?」シリーズなど、最近の大和ハウスは面白みがある

TVCMでお馴染みの「ダイワマン」。「なんでダイワハウスなんだ?」シリーズなど、最近の大和ハウスは面白みがある

最近の大和ハウスについて思い切った表現をすると、企業風土に「遊び」が出てきたといえるかもしれませんね。プレハブ住宅の老舗というだけあって質実剛健、堅実なイメージのある会社ですが、最近の「ダイワマン」の広告展開に見られるように、面白みが感じられるようになってきました。

このような事業を行っていることをご認識いただいた上で、ここからは戸建て住宅、中でも注文戸建て住宅分野における取り組みを見ていきます。TVCMなどでご存じのように大和ハウスの戸建て住宅というと「xevo」シリーズ。2006年に25年ぶりとなる大幅なシステム変更を行った商品。鉄骨プレハブ住宅(2~3階建)と木造軸組住宅からなる統一ブランドです。

次のページでは「xevo」シリーズについて踏み込んで紹介したいと思います。
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