医療保険/医療保険の選び方

老人向け医療保険を選ぶポイント

親と離れて暮らしていると、年々親の健康が心配。せめて医療保険くらいは加入してお金の心配を回避しておきたいと思う人も多いのではないでしょうか。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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この記事では、老人向け医療保険を選ぶポイントとして、自分の親の医療保険をイメージしてみました。自分の親はいつまでも親であって老人ではないでしょうが、イメージしやすいよう便宜的に老人向けとしてあります。

親と離れて暮らしていると、年々親の健康が心配になり、傍にいることは難しいものの、せめて医療保険くらいは加入してお金の心配を回避しておきたいと思う人も多いのではないでしょうか。

60~70歳代の備えの現状

親と離れて暮らしていると何かと心配

親と離れて暮らしていると何かと心配

ひと昔前の医療保障は、死亡保障の生命保険に特約で保障が付加されているケースがほとんどでした。その多くの場合、60歳や65歳で保障期間が終了してしまいます。60歳や65歳以上の既に退職しているような年齢の人は、改めて医療保険に加入しない限り、公的な制度を除いて医療保障はない状態となっています。

自ら必要性を感じて、医療保険などに加入した人も多いですが、何となく今日を迎えている人も多いはずです。

また、昨今は核家族化により親世代と子世代が同居することは減り、日頃の親の変化にはなかなか気付きにくいものです。子の立場としては、本当は一緒に住んで、もし病気やケガをした時には、お金の面も含めて精一杯のサポートができれば良いのですが、仕事や教育などの都合から簡単にはできないのが実情です。親としても、子の面倒にはなりたくないという意見も多いようです。
 

60~70歳代の医療保険

今日では多くの保険会社が医療保険を取り扱っています。それぞれ加入の要件に、加入時の年齢がありますが、上限を70歳や75歳に設定している医療保険は数多く存在しているので、年齢のハードルは差ほど高くありません。それよりも、保険会社の求める健康状態であることが難しいと言えます。

医療保険加入時には健康状態を告知する必要があります。その時に 「最近3カ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか。」や「過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常(要経過観察・要再検査・要精密検査・要治療を含む)を指摘されたことがありますか。」等の質問に答えなければなりません。健康状態への質問に全て「いいえ」と答えられる人は若い人でもあまり多くありません。

「はい」があると、その状況を詳細に告知する必要があります。その結果、加入に条件(体の一部を保障の対象外など)を付けられることもあれば、加入を断られることもあります。

一般的な医療保険に加入できなかった人などには、引き受け条件を緩和した医療保険や、無選択(条件を問わない)タイプの医療保険もあります。どちらも、一般的な医療保険より保険料設定が高めになっています。安心の為に加入するのも良いですが、保険料負担に見合った安心が得られるのか、じっくりと考えてから判断するようにしましょう。


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