「合成」に不可欠な「レイヤー」
写真を使った合成作品を作るには、写真の一部分を切り取って、ほかの写真に貼り付けるというのが一般的です。合成作品を作る上で、大切な項目が2つあります。1つは「写真の一部分をきれいに切り取る方法」で解説した、写真の一部分をきれいに切り取るための「選択範囲」を作る作業。そしてもう1つは、切り取った写真を「レイヤー」に貼り付ける作業です。
今回はこの「レイヤー」とはどんなものなのか、使うとどのように便利なのかについて解説をします。
レイヤーは透明なシートのようなもの
画像編集ソフトのメニューバーには、必ずといっていいほど「レイヤー」という項目が用意されています。レイヤーとはそもそも「層」という意味ですが、レイヤー単体は基本的に目には見えない透明なシートのようなものです。そこに写真を貼り付けたり、レイヤーを重ねて絵を描いたり、文字を重ねたり、複数のレイヤーを重ねることで、1枚の画像として表示させるというものです。
下図のように1枚に見える絵も、実はこんなにたくさんのレイヤーに分かれています。
7つのレイヤーを重ねて1つの画像に見せている例
ではなぜレイヤーに分ける必要があるのでしょうか。次のページで解説します。