板橋区や神戸市の場合
どうしても仕事を休めない親だっているのです |
現在、感染が起きている神戸市などでは、かつて阪神大震災の際に、保育所がしばらく閉鎖になったことがありました。しかし、災害とウイルス感染では、対応の方法が違うため、過去の経験がどれだけ役立つのかはわかりません。厚生労働省の担当者も「災害などとは違い、インフルエンザは『感染』するもの。どうやってうつるのか、どうすれば防げるものなのかがわかりにくく、対応も難しくなっています」と話します。
今回の新型インフルエンザは、感染力は強いものの、死亡者は少ない「弱毒性」であるといわれます。だから「もっと規制を緩くするべきだ」という意見もあります。でも、ウイルスはいつ、どのように形を変えるか、全く予想もつきません。今度のウイルスがさらに鳥にうつり、そこから形を変えて再度人にうつるようになれば、「強毒性」になるのは確実、という専門家の意見もあります。弱毒性の今のうちに、子どもの生活、親の生活、さまざまなパターンを予想して、保育園の閉鎖や運営についても考えておくべきでしょう。親も、今のうちに対策を考えておきましょう。