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口呼吸には危険がいっぱい!(3ページ目)

鼻で呼吸していると思っていても、無意識のうちに口呼吸をしてしている人がかなり多く、その口呼吸が、さまざまな病気の原因となっているというのです。鼻呼吸への矯正方法もご紹介します。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

口呼吸を続けていると、どうなるのでしょうか

西原先生は、次のように述べていらっしゃいます。

●さまざまな病気の原因を引き起こす
さまざまな要因によって、免疫力は低下し、「免疫の混乱」と呼ばれるアレルギーも引き起こします。

口呼吸によって引き起こされる病気の主なものは、リウマチ、ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患ですが、肺炎や腎炎も引き起こしやすく、さらに糖尿病や高血圧症、白血病、悪性リンパ腫、潰瘍性大腸炎などの原因にもなるとされています。

●味覚障害になる可能性が高くなる
舌の粘膜が乾燥するため

●嗅覚障害になる可能性が高くなる
鼻の機能が低下するため

●睡眠時無呼吸症候群になる可能性が高くなる
原因は、いろいろありますが、そのひとつが口呼吸と言われています。鼻呼吸なら気道を確保できますが、口呼吸の場合は口が開いている為、口の周りの筋肉が緩み、舌が気道を塞いでしまいます。

●加湿不十分な空気が肺に入る
→肺胞膜を痛める
→肺胞の粘膜がなじみにくいので、酸素が吸収されにくい
 

なぜ、日本人に口呼吸の人が多いのでしょうか

西原先生は、次のように、推察されています。

人間も他の動物と同じように、赤ちゃんの時は無意識に鼻呼吸をしています。母乳やミルクを飲んでいる間は、口が使えないこともあり、鼻呼吸の習慣は忘れません。

ところが、喋り始める時に、言葉と一緒に口で呼吸することを覚えてしまいます。さらにこの頃、離乳の時期を迎え、おっぱいやおしゃぶりから離れた口は、空気を吸うようになります。実はこの離乳の時期が重要と言われています。

日本では、離乳の時期は、1歳前後が常識ですが、海外では、3、4歳が常識です。おしゃぶりや授乳を1年でやめてしまうと、鼻呼吸が定着する前に口呼吸を覚えてしまいます。

それでもおしゃぶりを口に入れていれば、鼻呼吸が定着し、4歳ぐらいまで鼻呼吸を続けていれば、それが習慣化します。なんと欧米では、口呼吸の弊害が早くから指摘されており、欧米の家庭では、3、4歳まで子どもにおしゃぶりをくわえさせることが常識とされ、殆どの人が鼻呼吸をしているということです。

さまざまな理由で、口呼吸になってしまっている方のために、西原先生が提唱されている「鼻呼吸への矯正方法」をご紹介します


>> 鼻呼吸への矯正方法

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