早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

脳にも影響を与える歯を大切に(5ページ目)

歯と脳には密接な関係があり、噛み合わせるたびに脳に刺激が伝えられているといいます。そこで、歯を大切に守るため、虫歯予防デーに先駆けて歯について詳しく勉強しましょう。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

おやつについて


Q13.おやつや食事に関して気をつけることはありますか?

おやつはだらだらと食べるのではなく、時間や量を決めて食べるようにしてください。できれば甘くないおやつがいいと思いますが、甘いお菓子を食べさせる時は、食後に続けて与え、できるだけ早く歯みがきをさせてください。

また、食事では、野菜を多く摂り、食べ物をよく噛むように心がけましょう。野菜は繊維が多いので歯をきれいにする効果があり、また、よく噛むことで出る唾液は、細菌がつくる酸をうすめる効果があります。甘いお菓子ばかり食べないで、バランスのいい食事をよく噛んで食べることが虫歯予防につながります。


歯科医院に行く


Q14.そろそろ抜けそうだなと思える乳歯が虫歯になりました。抜けるまで放っておいてもいいですか?

自分で判断せず、歯科医院に行ってください。次に生えてくる永久歯や周辺の歯に影響するので、治療が必要です。


Q15.いい歯医者さんとは?

いい歯医者さんは、どこが悪いのか、どんな治療をするのかを丁寧に説明してくれる歯医者さんでしょう。また、一般歯科と小児歯科では治療内容について差はないと思いますが、号泣するなど治療に協力的でないお子さんの場合はスタッフが子どもの扱いに慣れている小児歯科が良いでしょう。

最後に、皆さんにアドバイスがあれば、よろしくお願いします。

親が歯科医院に対して恐怖心を持たないことが大切です。また、「歯医者さんに行ったらあれを買ってあげる」など、交換条件をつけて歯科医院さんに連れて行ったり、だまして連れて行ったりすること無く、本当の理由を伝えて、連れて行くようにしてください。虫歯の治療で初めて歯科医院を訪れるのではなく、検診などから歯科医院に通い、慣れさせるようにするといいでしょう。





「残っている歯が少ない高齢者ほど、記憶をつかさどる大脳の海馬付近の容積が減少している」ことを東北大大学院の研究グループが突き止めました。

海馬とは、大脳の側頭葉の内側にあり、記憶ことばや学習のメカニズムを担っている部分のことですが、その原因は、「かむことで脳は刺激されるが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。それが脳の働きに影響を与えるのでは」と言われています。 

このように、脳と密接な関係にある「歯」は、髪の毛のように抜けたらまた生えてくるというものではありません。永久歯は一生付き合っていくものですし、乳歯はその永久歯に影響を与えるものです。

「歯」の大切さを改めて認識し、これを機会に、歯の正しい磨き方、虫歯予防法を学び、いつまでも健康な歯でいられるようにしたいものですね。そのためにも、歯科衛生士の田中さんがおっしゃったように、親が子どもの見本となれるよう、楽しく歯磨きをしているところを見せること、歯科医院に恐怖心を持たないことなど、気をつけていきたいですね。
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