■□ スズキ・メソードってご存知ですか? □■

― 『アッ! 日本中の子どもが日本語をしゃべっている!』わたしは飛び上がって驚きました。どの子もみんな自由自在に日本語をしゃべっている。なんの苦もなく、しゃべっている。これこそ完全な教育法によるものだ。日本人の子が育つ教育法が日本じゅうにある。以来、わたしはひとすじに、すべての子どもはよく育つと信じ、”才能教育”と名づけて、落伍する子を出さない教育運動を続けることになりました。― 
鈴木鎮一著【愛に生きる】(講談社現代新書)より


これは、スズキ・メソードの創始者である鈴木鎮一先生の言葉です。

つまり、鈴木氏の提唱する「才能教育」とは、・・・

「母国語を話す能力が生まれつきでないように、音楽を含めた総ての能力は生まれつきではなく環境によって伸びるものである。」という教育法です。

☆ すべての子どもは誰でも育て方ひとつで高い能力を発揮する。

☆ そのためには、母親がわが子に言葉を教える時の、愛情と言葉の繰り返しの教育法を用いればよい。


という思想が基本になっています。


■□ 世界に広がるスズキ・メソード □■

鈴木鎮一氏は、1930年代から、優れたヴァイオリニストを育て、1946年、長野県松本市に「松本音楽院」を設立しました。 これが才能教育研究会の出発点です。


そして、1964年3月、才能教育研究会の児童10名による第1回訪米演奏旅行により、「スズキ・メソード」がアメリカに紹介されました。

(社)才能教育研究会は、 スズキ・メソードの理念に基づき、
ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、フルートを中心に
幼児からの音楽教育を行っている教育団体です。





現在、この「才能教育」は、「スズキ・メソード」の名で、 国内はもとより広く世界38ヶ国に普及しています。特に米国では、 30万人にのぼる子ども達が「スズキ・メソード」によりヴァイオリンやピアノなどを学んでおり、「内よりも、むしろ海外で高く評価されている。」とはよく言われていることです。


また、スズキ・メソードのOBには、音楽界だけでなく、一般社会人として活躍している方も多くいらっしゃいます。例えば、長野県知事の田中康夫氏です。

「お世辞にも才能教育では優等生とは呼び得なかった私ですが、星霜を経て、そこでの数々の経験はいずれも得がたい記憶です。どうぞ、後輩に当たる皆さんも、スズキ・メソードを通じて、脱・物質主義の新世紀に生きる自分自身の哲学を見出されますように。」
2002年度グランドコンサートパンフレットより

これは、その田中知事から後輩へ向けてのメッセージです。


次のページでは、スズキ・メソードのレッスン方法などに関して、才能教育研究会 東京事務所 副所長 服部享子様にお話をうかがっています。