早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

シリーズ=先生訪問!=vol.5 母親の音楽参加で子どもが変わる

今回は、音楽の先生にインタビューしました。音楽の魅力、ご家庭で楽しくできる音楽教育(音楽遊び)、音楽に対する子どもの姿勢が前向きに変わってくる方法などをご紹介します。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

「シリーズ=先生訪問!」の第5弾です。今回は、音楽の先生でいらっしゃる桝田陽子先生にお話を伺いました。

桝田陽子先生

大阪教育大学特設音楽課程ピアノ専攻卒業
箕面自由学園中等科、初等科の音楽教師を経て、現在は、PTNA宝塚支部指導者会員として、大阪のご自宅でピアノの指導をされています。

ピティナ(PTNA)とは、社団法人全日本ピアノ指導者協会(The Piano Teachers' National Association of Japan, Incorporated by the Japanese Government)の略称で、アメリカのMTNAやヨーロッパのEPTAなどの海外のピアノ指導者団体、及び、全世界の音楽大学とも提携を結び、国際的に認められた全国組織を持つ文部科学省所管の公益法人であるピアノ指導者団体です。

桝田先生は、プロフィールにもありますように、大学を卒業後、学校で音楽の先生をされ、現在は、ご自宅でピアノの指導をされていますが、お子さんが小さなころは、親子のための幼児教室を開くなどして、常に音楽に携わってこられました。

そこで、今回は、音楽の魅力、ご家庭でできる音楽教育(音楽遊び)、音楽に対する姿勢が前向きに変わってくる方法、また、ピアノの練習方法や、小学校入試のワンポイントアドバイスまで、幅広いお話をうかがいたいと思います。


■■ 「まず、音楽の魅力についてお話いただけますか。」 ■■


~音楽は人々の心を動かし、また、人々の心を一つにする~


 桝田先生 
音楽は、時には人を勇気付け、時には人を癒してくれます。つまり、人の心を動かすものなのです。

阪神大震災のとき、人々は沈んだ心を元気付けるために歌をうたい、また、多くの音楽家やミュージシャンがチャリティーコンサートを開き、人々の心を和ませてくれました。そのことにより、人々は未来への希望を抱き、勇気を奮い起こし、復興気運が高まったように記憶します。

また、音楽は世界中の人々の心を一つにする力を持っています。というのも、人種、民族、言語、年齢が違っても、ともに感動を味わうことができる世界共通語だからです。

かつて、長野オリンピックで小澤征爾さんが指揮をし、世界各国の人々が同時に「第九」を合唱した時、まさに世界は一つになり、音楽で結ばれていると感動したことを思い出します。」


■■ 「では、子どもと音楽について、お話いただけますか。」 ■■


~子どもは本能的に音楽を感じる耳を持って生まれてくる~
・・その秘密は母親の心音・・


 桝田先生 
子どもは本能的に音楽を感じる耳を持って生まれてきています。そして、その秘密は、母親の心拍数にあります。胎児が初めて耳にする音は母親の心臓の音ですが、その心拍数は、♪=65~80のクラシック音楽(2拍子または4拍子系)の持つ拍に似ているのです。胎教にバッハやモーツアルトなどのクラシック音楽が良いというのも納得できることですね。

* ♪=65~80・・・1分間に♪(8分音符)の打つ回数が65回~80回

また、情操教育に音楽は欠かせないものだとよく言われています。いろいろな音楽を聴き、自らが歌をうたい、楽器を演奏することによって、感動を得ることが大切です。このような経験を多く積み重ねることで、心がより豊かな人間に成長できるのです。」
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