福音館書店 ビアトリクス・ポター作・絵 いしいももこ訳 |
今年は、その「ピーターラビットTM のおはなし」が出版されて100年になります。
そこで、今回、「ピーターラビットTM のおはなし」の誕生のエピソード、そして、100周年を記念して出版される「ピーターラビットTM の絵本」の新版のご紹介をしたいと思います。
ピーターラビットTM の作者ビアトリクス・ポター(1866年~1943年)は、田園風景とは無縁のロンドンで生まれ育ちました。
なぜ、そんなポターからピーターラビットTM が生まれたのでしょうか。
ポターの家はたいへん裕福で、当時、このような裕福な家庭の子どもは学校に行かず、家庭教師に家で勉強を教えてもらうという風潮がありました。ポターの生活は1日のほとんどを自分の部屋で過ごすという窮屈で孤独なものでした。
友達のいないポターが夢中になったのはスケッチでした。そのモデルになったのは、なんと、毛虫、トカゲ、カメ、カエルなどの様々な生き物です。彼女はそれらの生き物を自分の部屋で、こっそり飼っていたのです。
福音館書店 ビアトリクス・ポター作・絵 いしいももこ訳 |
24歳の時には、ロンドンの家で、うさぎを飼い始めます。そのうさぎをベンジャミンと名づけ、2羽目のうさぎにはピーターと名づけました。
ポター27歳のある日のこと、かつて家庭教師をしてもらっていた先生の5歳の息子のノエルくんが病気で寝ているというので、一通の絵手紙を送りました。それは、湖水地方を舞台にし、ポターが飼っていたうさぎのピーターをモデルにした絵とお話でした。
そのノエルくんに送った手紙こそが、「ピーターラビットTM のおはなし」そのものだったのです。
(ノエルくんに宛てた絵手紙が福音館書店のホームページで紹介されています。HP内の右のバナーをクリックすると、ピータラビットTMのページにいけます。)
次のページでは、ピーターラビットTM の絵本の挿絵に出てくる“Hill Top”や“Tower Bank Arms”の風景写真をご紹介しています。
2ページ : ビアトリクス・ポターと湖水地方
3ページ : 100周年記念新版出版のご紹介
4ページ : 100周年記念新版出版リスト 第1集~第4集
5ページ : 100周年記念新版出版リスト 第5集~第8集