赤ちゃんとママが素肌で触れあうカンガルーケア
赤ちゃんをお母さんの素肌の胸の上に抱っこするカンガルーケア |
出産直後、赤ちゃんは処置などのために、お母さんと引き離されることが多かったのですが、最近はカンガルーケアを取り入れる産院が増えてきました。
帝王切開の場合は、以前はカンガルーケアを取り入れることが難しいと考える産院が多くありましたが、最近では、帝王切開でもお母さんや赤ちゃんの状況にもよって可能な場合には、出産後なるべく時間があかないうちに、カンガルーケアを取り入れようと考える産院が増えてきています。
もともとは保育器の不足から始まったカンガルーケア
カンガルーケアは、1979年コロンビアのボゴタで始まったと言われています。低出生体重児を収容する保育器が足りなかったので、お母さんの体温で赤ちゃんを保温してもらおうと、素肌に抱っこしてもらったところ、赤ちゃんの体温保持はもちろんのこと、低出生体重児の生存率も改善。お母さんの育児放棄もとても少なくなり、お母さんと赤ちゃんの愛情形成にとても役だったとのこと。その後、カンガルーケアは世界に広まりました。
ガイドも一番下の子の出産の時にカンガルーケアを体験しました。赤ちゃんのぬくもりと、重みを感じ、何ともいえない幸せな感覚を体験しました。
紀子さまが出産された愛育病院も、いち早くカンガルーケアを取り入れている病院のひとつです。
紀子さまが入院された2006年8月16日に愛育病院を退院されたというA子さんも、「分娩中、視覚がなくなっていて、気を失い気味でしたが、病院のすすめで行ったカンガルーケアが親子になった瞬間を感じて有意義でした。裸の胸を合わせカンガルーのように抱き、重みと温かな赤ちゃんの体温が、実感できました」とのこと。
愛育病院ではバースプランを取り入れていますが、これから出産する方は、医師と相談のうえ決めてください。
→バースプランにどんな風に書いたらいいのか迷ったときにはこちらをチェック
参考:臨床育児・保育研究会
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