除去食は医師に相談を
アレルギーが心配なら、少し離乳食を遅らせて、「食事日記」をつけてみて |
食物アレルギーによる症状がみられた場合、まずアレルギーの原因となる食べ物をメニューから除く「除去食」にするのが有効です。除去食を行う場合には、アレルギー症状の度合い、今までの食事状態、子どもの栄養状態などを考慮して医師が判断しますので、必ず医師の指導のもとに行うようにしてください。
勝手に除去を行うと、栄養が偏ってしまう他、同じ食品ばかりを食べ続けて新たな別のアレルギーを招いたりすることもあるからです。
アレルゲンは食物だけとは限らず、ダニやハウスダスト、化学物質なども考えられますので、決して自己判断はせず、まずは食事日記をつけてみるところからはじめましょう。 皮膚の状態と、食事とを併記することで、後でアレルゲンを見つける時に役立ちます。
アレルゲンを見極めるのは、血液検査の数値だけではなく、食事日記も重要な判断材料になる場合もありますので、まず実行してみてください。
どうしても心配な場合は
例えば「家族にアレルギー性疾患がある」など、食べる前からアレルギー体質が心配される赤ちゃんの場合、発育が順調な場合なら、少しだけ離乳食を遅らせてみると良いでしょう。乳幼児期のアレルギーの多くは、消化器官が未発達のためにおこるものです。未熟なうちは、特に三大アレルゲン(卵・牛乳・小麦)などを「異物」と敏感にとらえてしまうので、特に卵、牛乳、小麦は遅めにあげるといいでしょう。
目安としては、9-10ヶ月頃からよく加熱したものを少量あげはじめるといいでしょう。その際に、食事日記ももちろん忘れずにつけましょう。
卵のアレルギーは一番多く、乳児のアレルギーでは60%以上が鶏卵が原因とされていますので、鶏卵は1歳をすぎてから食べさせ始めてもいいでしょう。
ストレスも敵!
最近は情報も多く、アレルギーについて過剰に心配しすぎるママ&パパもいらっしゃると思いますが、最近では医師の管理の下で除去食などを行えば、かなりの頻度で乳児の食物アレルギーは治るとされています。まずはママ&パパがストレスなく、落ち着いて食事日記をつけてあげることがアレルギー対策の第一歩です。
アレルギー素因のあるお子さんは離乳食が少し遅くなっても、1歳くらいまでは問題ありません。焦らずゆっくりはじめましょう。