新築マンションは5000万円~、
土地購入なら7000万円~
建物が建て込んでいるため、空き地といってもこんなに細い場所も。ビルが建つらしい
古くから開発されてきた土地ですから、新築マンションは希少。とはいえ、2010年は文京区全体で供給の多い年で、本郷も同様。100戸以下の、あまり規模の大きくないマンションの供給が予定されており、価格は50平米で5000万円前後になろうかと思われます。
周辺の街まで含めて考えても、古い物件、規模の小さな物件が中心になっているようだ
中古マンションは築10年前後から30年、40年と古い物件が中心で、それによって価格にはかなり幅があります。専有面積は70平米以下が多く、40平米、50平米といった単身者、カップル向きの広さが目につくところ。シングルで3000万円、カップルで4000万円の予算を見ておけば、自由にとまでは行きませんが、かなり幅広く探せるはずです。
1軒のお屋敷を分割して土地分譲が行われていた。供給があるのは購入希望者にはうれしいが、こうした街並みが変わっていくと思うと複雑な気持ちも
一戸建ては数が少なく、供給されるとすぐに決まってしまうのが現状。ちょうど取材時には西片町で2ヶ所、土地の販売現場を見ましたが、1週間しないうちに全部売れていたほどで、人気ぶりがよく分かります。価格は土地70平米前後が7000万円前後。たまたま、誠之小学校学区内の土地だったせいでしょうか、いいお値段です。お屋敷を分割しての販売の場合、ひとつの区画は多くても数戸分。常に情報をチェックしておいて、分譲が出たら即決という形でないと、このエリアで土地を手に入れるのは難しそうです。
築100年余という木造3階建てアパート。今も居住者がいる。街の歴史を感じさせてくれる
賃貸はワンルームで8万円台後半~、2DKで16万円~とやはり都心近くだけあって高め。ただ、単身者であれば、古いアパートや下宿などもあるので、探し方によっては7万円以下という物件も探せます。ただし、学生のみという物件もあり、社会人にとってはちょっと不利な場所です。
東京大学沿いの歩道。新緑も美しいが、紅葉もまた美しく、絵になる
歴史のある、大学のある街だけにアカデミックでクラシカルな雰囲気が魅力の本郷三丁目界隈ですが、生活の場として考えると、お勧めは都心で働くシングル、カップル、あるいはリタイア後のシニア層。生活の利便性は足回りでカバー、周辺の街も含め新旧の入り混じった都心暮らしを楽しみたいという人に向いているのではないでしょうか。