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革靴のお手入れの基本

「靴をみれば人がわかる」なんていわれ、意外と人に見られている革靴だけに、日ごろお手入れをしておけば印象UP。しかも長持ちします。基本のお手入れ法を身につければ簡単です。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

洋服やヘアはとても素敵なのに、ふと足元を見たら革靴がうす汚れていたというのはよくある話。ある会社の管理職は「靴で性格がわかる」と断言していましたし、ある靴磨き職人さんは「女性のブーツ、手入れしてない人が多いよね」とお嘆きでした。難しく考えなくても大丈夫。基本のお手入れ法を身につければ靴のお手入れは楽なのです。今回は靴磨き職人さんに教わった方法をご紹介します。


革靴の種類

革靴の種類は大まかに、表面がつるつ表面がつるつるのスムーズ革靴とスウェード・ヌバックなどの起毛革靴の2種類に分けられます。革のスニーカーは洗えないと思っている人が多いのですが、防水加工してあるものが多いので、長時間水につけないことを条件に、水洗いできます。購入するときに表示を確認するかお店に人にお手入れ法を確認しておくことをおすすめします。


スムーズ革靴の日ごろのお手入れ

靴ブラシを使えば細かい部分も楽にきれい。

靴ブラシを使えば細かい部分も楽にきれい

表面がつるつるしている一般的な革靴の日ごろのお手入れです。

【準備するもの】
  • 靴用ブラシ
  • Tシャツなど綿の古布
  • 靴用クリーナー(汚れ落とし)
  • 靴用クリーム(栄養補給・保湿)
【手順】
1:よごれ落とし
ホコリや泥を靴ブラシで落とし、「靴用クリーナー」で全体の汚れを拭きとります。
中敷も、脱いですぐに湿らせた綿の布で拭いて汗や汚れをとっておけば、臭いの発生を防げます。なお「クリーナー」は汚れ落としだけで、保護や艶出し効果はありません。

2:栄養補給と保護
「靴用クリーム」をムラなく塗り、柔らかい布やブラシで全体に均一にのばします。
縫い目など細かい部分に余分なクリームが詰まったら、やわらかいブラシで掻き出すとよいです。

「クリーム」には、靴をしっとりさせる乳化性クリームのものと、防水と艶出し効果のあるワックスクリームがあるので注意。お手入れには栄養(乳化性)クリームまたは両方の効果があるものを使い、出かける前のササッと仕上げにはワックスを使うのが賢い使い方です。

また、ちょっと注意していただきたいのは、スムーズ革の靴にも「樹脂コートされたピカピカの表面をしているもの」「自然に近い艶のアリシン仕上げ」があります。それぞれのタイプ別に専用クリームがありますので専用のものを用いてください。

3:磨き上げ
乾いた布を使い、全体がツヤツヤになるように磨き上げましょう。履いた状態で磨くと力が入りやすく、手早くピカピカになります。

4:できれば、防水スプレー
磨きあげで終わっても大丈夫ですが、仕上げに靴用防水スプレーをかけておくと、雨からはもちろん、ほこりなどの汚れからも靴を守ってくれます(参照:「皮革も布もOKの防水スプレー」)。

5:保管
形を整えるため、シューキーパーを入れて保管します。履いた後すぐは靴の中に湿気がこもっているので、新聞紙を丸めて靴の中に入れておいたり、靴の下に割り箸を置いて上下から風が通るようにするなどして、湿気とりをしてください。すぐに靴箱へ入れると、カビや臭いの元になります。


らくらくポイント

マメなちょっとだけのお手入れはまとめてお手入れするよりもラクだし靴にもよいことはもちろんですが、それより大きな効果があるのは、新品のときまたはシーズンはじめのひと手間です。

スムーズ革のばあいだったら、保護クリームを履く前にしっかり塗っておくことや、防水スプレーをかけておくこと。傷つきやすい革を守ってくれるだけでなく、汚れもくっつきにくくなるのでお手入れがラクになります。専用スプレーには防水効果だけでなく、栄養剤や色落ち防止剤の入っているものもあります。

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