資産運用

なぜ筋トレをする投資家は資産を作れるのか?(2)(2ページ目)

前回に引き続き、筋肉トレーニングと投資の共通点を紹介していこうと思います。今回は、実際のトレーニングの効果にも触れつつ、話を進めていきましょう。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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体力の持ち越しは、複利に似ている 

赤ちゃんの頃からコツコツ始めれば、将来は大きな資産になるかも。

赤ちゃんの頃からコツコツ始めれば、将来は大きな資産になるかも。

これを投資で考えた場合、私は複利をイメージしました。子供のうちからコツコツ投資をして、しかも複利を利用すれば運用効率は格段にアップします。そして、高齢になったときに、運用していた分を少しずつ切り切り崩して使っていく。ここでのポイントは、運用していた分を一気に解約してしまうのではなくて、使う分だけを売るということ。そうすれば、残りを運用にまわすことができるのです。

小さい頃からコツコツ投資をして、使うべきときに使う分だけを使う。そうすれば、たとえ運用額は減っていくとしても、運用をしていない人よりは資産維持という意味では有利なのかもしれません。(もちろん、運用額や資産額によって違います) 

短期的に効果を狙うことも可能 

筋トレは長期的に行うことが重要だと書いてきましたが、短期的な筋トレでの効果もあります。それは「筋力」自体のアップ。

筋肉は70%程度しか使われていませんが、その70%部分に神経が通っていて、脳からの信号を伝えることができています。この割合をアップさせるためには筋トレが必要となるのですが、最初の段階では神経系の適応が起きます。これまで70%しか使われていなかったものが80%使われるようになるという感じに。なので、あまり筋肉は太くならないけれども、より多くの線維を使えるようになるから、筋力が上がるという流れです。

では、筋力が上がるスピードがどう変化するのかというと、トレーニングの初期段階では筋力は比較的スピーディにアップしていくのですが、継続していくとその伸び率は低下していきます。しかし一方で筋肉は太くなっていき、つまり、筋肉を太くするには、継続が不可欠なのです。

もちろん短期的なトレーニングで起きた神経系の適応も、継続したトレーニングがなければ、なくなってしまうことになります。

さて、ここで気になるのが、トレーニングのペースです。これについては次のページで教えてもらいましょう。

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