人間の言葉でしゃべったり要求を伝えることはできなくても、猫はボディランゲージで自分の感情を表現する達人です。猫のボディランゲージの中で特によく見られる行動のひとつが、様々なものに自分の顔や身体をスリスリ擦りつける動作。よく擦りつける額や耳の後ろ、頬、顎、喉、腰、お尻やしっぽには臭腺があり、スリスリの第一目的は自分のニオイをつけること。またそれらの部分は、擦りつける=撫でられるような感触が猫には気持ちの良い部分でもあります。猫はどんな時にどんな部分をスリスリしてくるのか?そのときの猫の気持ちを考えてみましょう。

BEST1 額や頭部をスリスリ

額や頭部分を、人の脚や手にゴンゴン当てながらのスリスリは、甘えたい欲求が特に強いときに見せる傾向が高いです。例えばもっとかまって、自分に注目して、遊んで、ご飯が欲しいなどなど。長時間外出して帰宅したときや、忙しくて構うことができなかった後などは、特にこの欲求が強くなります。
親代わりに面倒をみてくれる犬にスリスリ甘えてま~す

親代わりに面倒をみてくれる犬にスリスリ甘えてま~す

BEST2 鼻先や頬をスリスリ

細い棒や指先を猫の鼻先に持っていくと、ニオイを嗅いでそのままスリ~としてくる猫が多いです。猫は、はじめにニオイでその「もの」を確認して、次に自分のニオイを付けることで納得できるようです。鼻先から頬を擦りつけてくる時は、そのまま気持ち良くなりたい、甘えたい表現でもあります。また親しい猫同士の挨拶は、鼻先を触れるか触れないかの距離で合わせる「鼻キッス」です。
敵意はないのよ~というご挨拶

敵意はないのよ~というご挨拶

BEST3 お尻やしっぽをスリスリ 

臭腺の中でも一番強いニオイが出るのがお尻部分です。オス猫のマーキング行為などに代表されるように、下半身を擦りつけてくるときは「これは自分のもの」「なわばり」と相手に認識させるためにやることが多いようです。
通り過ぎるときにはしっぽをスリ~とさせてニオイ付け

通り過ぎるときにはしっぽをスリ~とさせてニオイ付け
 

BEST4 壁などや角に身体をスリスリ 

外に縄張りを持っている猫は、決まった時間に歩くルートが決まっていることが多いです。壁や角部分には、必ず自分のニオイを残して、他の猫に自分の縄張りであるという「しるし」を残します。家の中だけで暮らしている猫も、同じ場所に身体を擦りつけることが多いので、白い壁の角などは徐々に猫の脂質で赤茶色に変色します。猫がよくスリスリする角には、ガードを張っておく方が無難でしょう。
角っこは猫のニオイ付けのお気に入りポイント

角っこは猫のニオイ付けのお気に入りポイント


BEST5 床など地面に身体をスリスリ 

そこに自分のニオイを残したいというだけでなく、むだ毛やノミなどの外部寄生虫を落として、身体を清潔にしたい欲求が強い時に見られる動作です。ゴロンゴロンのたうち回りながら身体を地面に擦りつけた後は、セルフグルーミングで全身のお手入れをします。

春先になると特に転がる回数が増えます

春先になると特に転がる回数が増えます

猫は習慣性の高い動物です。猫の行動を観察していると、猫の欲求がよくわかるようになりますよ。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。