ワースト5:ウナギの寝床収納
棚板が手前にスライドすれば、もう少し使いやすくなる
例えば間口が狭くて奥行きの深い収納というのは、そもそも使いにくい形。こういうプロポーションの収納は、引き出し収納にするのが一般的です。それなのに設えが棚だけの場合には、奥行きが上手く使えません。
実際にどんな場所にある収納なのかというと、洗面所やクローゼットの脇に、おまけのように付いています。洗面所ではタオルや肌着、パジャマなどをしまいたいという要望が多いのは事実。ところが出し入れを繰り返すうちに、奥の方にタオルやパンツがクシャッと溜まりやすくて困るのです。収納は奥行きが不適切だと、かえってストレスを招きます。
ワースト4:開けてガッカリ収納
上図はトイレとパイプスペースがある。下図は柱がある。さらに天井面に梁があることも
部屋から眺めた時の見かけ上は、収納量があるクローゼット。ところが収納扉を開けると、そこには壁があって、服が掛けられないし棚もない。ここは一体どう使うための収納か? それは、構造や設備のために、クローゼット内が削られているせいです。
こうして中途半端に余った収納スペースは規格外なので、まずは正確に採寸して収納用品を探すことになります。隙間収納用のラックや、ホームセンターで板を買ってきて棚をこしらえるなど。住み手のアイディアと努力で切り抜けるしかありません。
マンション選びであなたが見落としている、こんなワースト収納がまだありますよ。