<目次>
赤ちゃん・新生児の便秘の原因とは?解消法を紹介!
便秘で苦しむ赤ちゃんは多いもの
■1 母乳か?ミルクか?栄養方法による原因
赤ちゃんのお腹に入る栄養方法が原因になる場合があります。一般的に、ミルクのほうが便秘になりやすいといわれています。
母乳栄養は消化がよいので一般的にうんちの回数は多くなり、場合によっては1日10回近くも出る赤ちゃんもいるほど。ただし、母乳不足でミルクを足し始めたり、おっぱいをあげられずミルクオンリーになると、便秘傾向になる場合があります。
ミルクもメーカーによって個体差があるので、ミルクを替えてみる事も時には必要です。和光堂の「はいはい」はオリゴ糖が入っていて便秘しにくいようです。
■2 運動不足や腸の長さなど、器質による原因
運動不足や季節による違い、腸の長さ、母乳不足なども、新生児の便秘の原因になりなす。
助産師の赤ちゃん訪問の際、便秘に関する相談はとても多く寄せられます。「何日間出ないと便秘になりますか?何日目で肛門を刺激したりして、強制的に出さないといけませんか?」などの質問が多いです。
けれど便秘の傾向は、一概には決められません。1日10回以上うんちをしていて、急に1日1回になってしまうのは便秘傾向と言えるのかもしれませんが、2日に1回しか出さなかった赤ちゃんが3日出ない事は、便秘だとは断定できません。赤ちゃんの日頃のうんちの習慣や状況によって見極めることが重要ですが、もし苦しそうな場合は便秘解消法を試してたり小児科の先生にご相談してみてください。
赤ちゃんの肛門を刺激!綿棒浣腸の作り方・やり方
赤ちゃんの便秘の対処法として、病院でもよく指導されるのが簡単にできる「綿棒浣腸」です。大人用の綿棒の先をほぐして作る
- 大人用の綿棒をほぐし、ほぐし綿棒を作ります。
- ベビーオイルやオリーブオイルなどをたっぷりとつけ、すべりをよくします。
- その綿棒を、赤ちゃんの肛門に入れたり出したります。ただつつくのではあまり便が出ない事が多く、しっかりとふくらんでいる部分まで入れることがポイントです
綿棒浣腸の注意点
- 綿棒は大人用の物を使いましょう。赤ちゃん用の綿棒は細いので効果がないばかりではなく、硬さにより直腸の粘膜を傷つけやすいのでオススメできません。
- 綿棒浣腸は、手っ取り早く便を出したい時には効果的ですが、クセになりやすい面もあるので注意が必要。
赤ちゃんの便秘解消マッサージ……お腹を時計回りに!
便秘解消マッサージ1・石鹸やオイルをつけてお腹にのの字を描く
入浴時以外であれば同様に、アーモンドオイルなどのキャリアオイルをつけて、ベビーマッサージをするのもよいでしょう。その時は、指でお腹を強く押しすぎないように、手のひら全体を使い優しくストロークするように心がけましょう。
便秘解消マッサージ2・腹ばいで逆のの字を描く
赤ちゃんの便秘解改善エクササイズ……生後すぐからできる!
便秘解消エクササイズ。親の助けもプラスして股関節を動かします
おむつを替える時やお風呂上りに、自転車のペダルをこぐようにして、膝を持ち股関節を動かす運動をします(膝でハートを描くように動かします)。
便秘解消エクササイズ2。体をひねる
赤ちゃんが起きている時は腹ばいにして、背筋や腹筋を鍛えて便秘改善を目指しましょう。腹ばい運動だけで便秘が解消される赤ちゃんも多いです。ただし、腹ばいにする時は、固めのマトレスや座布団の上で行って、くれぐれも目を離さないように注意しましょう。
便秘を解消しないなら…最終対処はマルツエキスや糖水などの飲み物で
上記の便秘改善マッサージや綿棒浣腸などの方法を行っても、なかなか赤ちゃんの便秘が解消されない場合は、最終手段として糖水、マルツエキスの服用を試してみみるのも一案です。糖水の作り方・あげ方
生後1~2ヶ月なら、まず10%の糖水をあげてみましょう。作り方は6グラムのコーヒーのスティックシュガーをまず哺乳瓶に入れ、60mlになるまで湯冷ましを加えます。これを1日1回あげて様子をみます。便秘だからと言って1日2~3回あげると、血糖値も上がり、甘いもの好きになってしまうので1回にとどめておくように。
マルツエキスとは?
マルツエキスは麦芽糖の発酵作用で腸の蠕動運動をおだやかに促進します赤ちゃん用の便秘薬で、和光堂から発売されています。水あめのようなもので、これも規定の湯ざましで薄めて使用します。
赤ちゃんの便秘は、ママの気の持ち方も大切!
赤ちゃんにはリラックスできる環境づくりも重要です。夜中でも赤ちゃんを明るい部屋に寝かせておいたり、騒音、周囲が神経質に扱うなどの影響でも便秘になることがあります。また、胃腸系は自律神経と深く関わりがあり、ママが便秘だと赤ちゃんも便秘になることがあります。生後1~2ヶ月はママも緊張しながら授乳をしたり、精神的にもゆとりがない毎日ですが、ハーブティーを飲んだり、リラックスできる音楽を聞いたりして、ゆったり過ごされることをおすすめします。
以上の方法をを試しても便秘が解消されず、赤ちゃんのお腹が張って苦しそうな場合、または1週間以上便が出な場合は、小児科に行って相談するようにしてください。
※ベビーマッサージは、誤った方法による実践に起因して、健康被害や骨折を引き起こす場合があります。実践する際は、必ず乳幼児の健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。
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