悩ましい汚れに向く洗剤選び
ガイド:汗まみれの泥汚れや、ワイシャツの襟、袖の黒ずみ、食べこぼしのシミといった悩ましいガンコ汚れには?松永さん:色々なガンコ汚れを落とすには洗濯前の部分洗いがおすすめです。汚れを一般衣料用洗剤(おしゃれ着は、おしゃれ着用洗剤)で落とすと同時に、部分洗い用の洗剤や酸素系漂白剤を併用して、浸け置きをしてから洗濯機で洗うというものです(詳しくはガイド記事「加齢臭・体臭をスッキリ落とす洗濯術」をご参照ください)。
ガイド:そのためには酸素系漂白剤も家に常備しておきたいですね。それから、ナノックス愛用中のガイドの友人はトイレトレーニング中の子どもが漏らすおしっこ臭に悩んでいるのですが……。
松永さん:尿の汚れは、水溶性の汚れですが黄ばみになりやすく、ニオイの元にもなりますので漂白効果のある「ブルーダイヤ」をおすすめします。
ガイド:さっそく伝えます。うちの子のおしっこ対策にもさせていただきます!
エコになった合成洗剤も適量を守ることが第一
ガイド:最後に、一般的に日本の洗剤メーカーの洗剤には、洗濯石けんやドイツ製エコ洗剤のようなエコイメージがありません。でも以前ガイドが某水道局の方に伺ったところ、生分解率(排水の汚れ度合いの基準の一つ)はエコ洗剤といわれるものと大差がないと言われたことがあります。松永さん:そうです。ライオンの洗濯洗剤でいえば、下のグラフのように生分解の率も速さも以前より格段にUPしています。これは洗剤の歴史の中で、ライオンが環境負荷を減らすために色々な努力をしてきた結果なんですよ。
以前はLAS系洗剤がメインだったが今はMES系という環境負荷の低い洗剤がメイン(赤い線がMES、青がLAS、緑は石けん)になった
ガイド:洗剤の原料になる油も植物由来のものが増えてきているんですね。
松永さん:今ではパーム油やヤシ油といった植物性油がメインで、そのほとんどを東南アジアから輸入し、加工して洗剤の原料にしています。
ガイド:昔、教科書で見た洗剤の害のイメージとは全然違うんですね。水道局の方に伺った話には続きがあって、「下水の処理能力も近年は格段UPしているので、洗剤や石けんの種類よりも使う人全員が適量を守ることの方が重要。指示されている適量より多く使うと、どうしても汚水が浄化できないのだ」といわれました。エコをと考えるならまず、洗剤に書かれた使用量を守ることは大切ですね。
松永さん:そうですね。そのほか、詰め替え用の洗剤を選んで、プラスチックゴミを減らすことや、洗濯水として風呂の残り湯を使って衣類をきれいに保って長く着ることも、エコだと思います。
ガイド:悩む前に、今すぐできることから始めていきたいと思います。今回は色々教えていただいて本当にありがとうございました!
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