“島”を丸ごと再開発した「芝浦アイランド」プロジェクト
「芝浦アイランド」の開発総面積は約6万平米。これは、都心部で最大の敷地面積を誇る広尾ガーデンヒルズのおよそ9割の大きさに過ぎない。しかし、運河に囲まれた水辺独特の開放感に超高層特有の高い空地率が、住宅街の中高層マンションでは決して得ることのできないゆとりと潤いを生み出すことに成功している。新三井製糖等の工場があったこの一帯は、三井不動産他数社により、「ブロックリノベーション(地区の刷新)」の概念のもと、約3,800世帯が住む4棟の超高層マンション群に変貌した。その規模もさることながら、分譲と賃貸がほぼ同率で混在していることが都心においては極めて珍しく、様々な住宅志向を融合させる試みも新しい。
同じ場所で所有から賃貸、あるいはその逆が可能になるわけだが、今回は外観や建物内部のハード面を画像で紹介しながら、この「芝浦アイランド」ならびに「芝浦アイランド ブルームタワー」を解説してみよう。
「芝浦アイランド」空撮画像。左から「エアタワー(賃貸)」「グローブタワー(分譲)」「ブルームタワー(賃貸)」そしてテトラポットに似た形状の「ケープタワー」(分譲)。正面レインボーブリッジの向こうにお台場が広がる。
橋を渡ると左手に「エアタワー」(奥)の「ウェルカムハウス」が見える。この洋館風の内部は二層吹き抜け。自動扉を入るとカウンターデスクのフロントスタッフに出迎えられ、エスカレーターで2階へ。通路からタワーに向かう。
「芝浦アイランド」敷地配置図。右上の橋が駅からのアプローチ。したがって、最も右にあるのが「エアタワー」。「ブルームタワー」の解説に入る前に、アイランドの水上交通や商業施設を紹介しておきたい。次の写真へ。