地元の自然・歴史・文化を再発見するツーリズムの実施や、有機農産物や地元特産物を掘り起こす地産地消の奨励、ゆったりとした自然の中で過ごす週末農業や二地域居住の提案…… 「スローライフ」の発想は地域づくりの目標や、豊かな田舎暮らしの実現の手段としても活かされています。

そんな中、「九州を東洋一のオリーブアイランドに!」と壮大な構想を掲げた社団法人から、企画参加のお誘いが飛び込んできました。オリーブと地域活性化!ウ~ム、これは面白くなりそうだ……

↓オリーブライフはようこそ! バックナンバー↓
・オリーブライフへようこそ!構想編(2)
・オリーブライフへようこそ!始動編(1)

オリーブ農園は2万平方メートル

入念にオリーブ農園候補地をチェックしています

入念にオリーブ農園候補地をチェックしています

国内の約98%と圧倒的なシェアを持つ、小豆島のオリーブオイル。そんな中、九州各地で果樹園生産者はじめ異業種の土木建設関係者などが、相次いでオリーブ栽培事業に参入しています。また、各自治体もそうした関係団体をバックアップしたり、自治体そのものが地域おこしの手段として率先してオリーブ栽培を奨励しています。

国内産オリーブオイルの供給基地である香川県小豆島の、09年度の生産量はわずかに15トン。それに較べ日本の年間消費量は07年度実績で30,000トンで、自給率は0.05%に過ぎません。気候風土を考慮するとき、九州はオリーブ栽培の最適な候補地です。今後安定した、安心安全な国内産オリーブオイルの増産が求められています。

さて、急浮上したオリーブ農園の候補地。早速、九州オリーブ普及協会(KOA)のスタッフ全員で、いそいそと訪問しました。KOAに協力してくれているイタリア会館・福岡のD氏と、トスカーナのオリーブ栽培指導者のG氏(お二人はイタリア人の、ちょいワル風の渋い兄弟です)も同行してくれました。

場所は九州一の大都市福岡市の都心部から、わずか13キロメートルに位置する安徳台と呼ばれる台地。地表から10メートルほどの高さで、頂上部分は10万平方メートルの広さがあります。平坦な台地は、蜜柑、茶木、野菜畑、様々な野草などで、見渡す限りの緑のパノラマ。優しい日本の里山の風情です。

この土地から東洋一のオリーブアイランドを目指します

この土地から東洋一のオリーブアイランドを目指します

オリーブ農園の候補地は、この町の農家Yさんが管理する2万平方メートルの遊休農地。この土地に9品種900本を植えて、九州に合う栽培法を研究することになります。関心のある人の研修場の役割りも担い、将来的には広さを5万平方メートルに広げて約1万本を栽培する予定。そして、観光農園として都市部住民との交流拠点も目指す! …… 夢に加速度がついていきます。

ただし、オリーブは植樹から実をつけ収穫できるまで、約5年ほどかかってしまいます。そこで出番なのが、比較的時間に余裕のある高齢者やリタイア前後の団塊世代。この農園でのオリーブ栽培を通して、彼らの生きがいづくりや仲間づくりの舞台としても活用してもらおうという狙いもあります。

イタリアから駆けつけてくれたG氏からも「高温多雨の九州は栽培に適している」と太鼓判。目指すぞ!九州を東洋一のオリーブアイランド!!

次回は、KOA始めてのイベント「オリーブ祭り」のレポートです!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。