スピードを重視するよりホッとする時間。喧噪よりくつろげる空間。機能最優先より手間ひまかけたモノ。こうした「スローライフ」のコンセプトは、今や単なる個人のライフスタイルのレベルに留まらなくなりました。

地元の自然・歴史・文化を再発見するツーリズムの実施や、有機農産物や地元特産物を掘り起こす地産地消の奨励、ゆったりとした自然の中で過ごす週末農業や二地域居住の提案…… 
「スローライフ」の発想は地域づくりの目標や、豊かな田舎暮らしの実現の手段としても活かされています。

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オリーブを栽培して地域おこしにつなげる取り組みが、九州各地でじわりと広まっています。温暖な気候で育つオリーブは他の果樹に比べ手入れが楽で高齢者や新規参入者も栽培が簡単、斜面や耕作放棄地を活用できるなどがメリット。

そんな中、「九州を東洋一のオリーブアイランドに!」と壮大な構想を掲げた社団法人から、企画参加のお誘いが飛び込んできました。オリーブと地域活性化!ウ~ム、これは面白くなりそうだ……

九州にオリーブ100万本プロジェクト

ガイドが参加したプロジェクトチーム名は「九州オリーブ普及協会(KOA)」。早速、関係者が集まってキックオフ・ミーティングのスタートです。何故、九州地区なのか? 何故、オリーブなのか? そして栽培にあたっての長所と欠点等が、理事のH氏からオリエンテーションされました。

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まず、長所として
*九州地区には耕作放棄地、遊休地、中山間地などの未利用土地が点在しており有効利用が可能。

*高温多雨の九州に適しており栽培も比較的簡単であるために、農業の未経験者でも参入できる。

*比較的軽作業であるため、高齢者やリタイア後の団塊世代の生きがいが創出でき健康も促進できる。

*オリーブの樹の寿命は数百年、子々孫々まで事業を継続することが可能。

*地球温暖化等の影響に適応でき、九州での次世代の果樹栽培に適している。(栽培はプラス40度~マイナス10度まで可能)

*オリーブ商品の開発やオリーブ園への観光客を誘致等で、都市と地域間交流が促進され地域再生の起爆剤になる。

短所は
*計画後、約5年を経過しなければ収入にならない。
*台風など、自然災害に弱い点がある。

H氏が「九州を東洋一のオリーブアイランドに!」と、壮大なプロジェクトをスタートしたのは5年前。目標は、九州に100万本のオリーブの樹を栽培すること。KOAを設立し体制が整い、今後10年計画での達成を目標としています。

「今年はオリーブ元年」と宣言するH氏。いよいよ、KOA丸の出帆です。
次回「構想編」へ続きます。
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