借金の返済・債務整理/これがキホン!お金を返す大事な話

借金家計にも効く!家計管理法(2ページ目)

借金があっても、だめな家計とあきらめることはありません。家計の状況を振り返り、改善を繰り返すことでゆっくりではありますが貯金家計に変わっていくことができます。著書でも紹介している簡単家計管理法を紹介します。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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「消費」「浪費」「投資」の意味

その支出は、消費?浪費?投資?考えながらお金を払ってみよう。

その支出は、消費?浪費?投資?考えながらお金を払ってみよう。

それでは3つに分けることのポイントとして、項目の意味を説明します。

<消費>
生活に必要なもの、使用料など。生産性はさほど伴わないものです。たとえば食費や住居費、水道光熱費、電話などの通信費、教育費等、生活に必要な支出のことです。

<浪費>
生活には必要ではなく、今を楽しむためのものなど。生産性はないお金の使い方です。たとえばギャンブル、タバコなどの嗜好品、高い金利のローン、借金などです。

<投資>
必ずしも生活に必要ではないが、将来の自分に有効につながる生産性の高い使い方。たとえば学ぶための本、習い事、貯蓄、投資信託など気かけるお金です。

ここからさらにお金を使っている費目(食費とか、住居費など、一般的家計簿にある費目)ごとに集計すると、どういう費目でお金を使いすぎているかわかりやすくとてもいいのですが、難しい場合はこの3つではじめてみると自分のお金の流れがわかり、振り返りやすくなります。

注意いただきたいのですが、実際に借金整理を始めようとする家計は各費目ごとに集計する必要があります。なぜなら、手続をする際に家計簿の提出が求められる借金整理方法もあるからです。
でも、先に説明した消費・浪費・投資に分ける家計管理は、家計管理が苦手な家計ほど効果を生みます。

「消費」「浪費」「投資」の振り返り
 

3つの支出の振り分けを集計してみましょう。金額にばらつきがあると思いますが、それが下記の理想割合に比べてどうなっていたでしょうか。

理想的割合…「消費」:「浪費」:「投資」=70:5:25(%)
(%は、集計した金額÷収入金額×100で算出できます。)

はじめからこの割合になることは難しいのですが、突出した金額は、その中にムダ支出が隠れているかもしれないという可能性を示唆しています。
消費がダントツ多いという家計は多いものですが、その消費はすべて消費でしたか?不要なものを買いすぎてはいなかったでしょうか。通信費など固定支出は、不要なオプションがついたものではなかったでしょうか。

浪費が多ければ、何に浪費したか振り返り、その支出の頻度を抑えましょう。まったく支出をなしにする必要はありません。少し心のゆとりをここで持たせましょう。でも、行き過ぎは禁物です。

投資が多ければ、その投資は本当に投資ですか?自己投資と称し、過分に美容費や趣味のお金を使っていませんか?

このように集計結果をきちんと振り返ることで、自分のお金の使い方、お金に対する考え方や価値観を変えていくことができます。
もちろん、やったからすぐさま変わる、というものではありません。ゆっくりと、少しずつ変わっていくのです。そして、長く取り組み、見についた方ほど、借金が多かった家計でも貯金ができた、借金は必要なくなった!と変化することができます。これは私の元で多くの方々が体験している体質変換方法なのです。
 

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