落葉樹とは
落葉樹の芽吹き
落葉樹とは、低温や乾燥が続くなど生育に適さない期間になるとすべての葉を落として休眠に入り、生育適期になると再び葉を出す樹木のことです。ほとんどが広葉樹で、低温で落葉する夏緑樹と、乾燥で落葉する雨緑樹とに分けられます。
また成木(せいぼく)の樹高によって高木(喬木)、中木(小高木)、低木(灌木)とに分類することができます。高木は樹高3m以上、中木は2m前後、低木は1m以下のものを指します。
庭木としての落葉樹
ハナミズキ
落葉樹は、庭木としても古くから用いられている植物です。夏に葉を茂らせて緑陰をもたらすような樹高の高い木であっても、冬は葉を落とすので日照を妨げないというのも落葉樹のもつメリットです。また毎年美しい花を咲かせるものや、モミジのように落葉前に紅葉するもの、ヤマボウシのように株立ちの姿が美しいものなど観賞価値のあるものがたくさんあります。
庭木として人気のある落葉樹としては、アジサイ、エゴノキ、サクラ、サルスベリ、スモークツリー、ソヨゴ、ナツツバキ、ハナミズキ、バラ、ヒメシャラ、モミジ、ヤマボウシ、ライラックなどが挙げられます。
落葉樹の植え付けと管理
アジサイ
落葉樹の苗木を庭に植えるときは、生長後の枝張りや高さを考慮して植え場所を選びましょう。木の選び方と植え方については「
庭木・花木の植え方」で解説していますので、ご参照ください。植え場所については、日向を好む、水はけのよいところを好む、西日を避けるなど樹種によって違いがあるので、木を選ぶ際にはその点も併せて考えましょう。
落葉樹の剪定
剪定は休眠期が最適
落葉樹の剪定は、休眠期となる11~3月頃が最も適しています。大きく剪定する場合は、この休眠期を逃さずに行いましょう。その他、花を観賞する木であれば、花後すぐも剪定のチャンスです。この時期であれば、花芽がまだ形成されていませんから、剪定したせいで翌年花が見れなかったという失敗が避けられます。
庭木の剪定については「
庭木・花木の剪定」で詳しく解説していますので、ご参照ください。