「複数回」化する受験の機会
大学受験の回数は以前より増え、科目なども考慮されるようになっている |
私立大は以前に比べて、一つの大学を何度も受験できるようになっている。大きく分けて基本は3種類だと考えていいだろう。
- 推薦、AO(アドミッションオフィス)入試
- 一般入試
- センター利用入試
■早稲田大の場合、推薦およびAO入試がある。2012年度の政治経済AO入試募集人員は90名から50名に削減の予定。また人間科学部自己推薦入試は2012年度から廃止予定。入試には学校長推薦が必要なもの、必要のない自己推薦入試、付属や系属高校(早稲田大の系列校)からの推薦などがある。センター利用入試はセンター試験の点数だけのものと、センター試験と実入試の合算で合否を決める併用のものがある。一般入試では、3教科3科目の合計点数で合否を決めるものがほとんど。地方受験会場はない。
■慶應義塾大の場合、法学部A方式、薬学部A方式のセンター利用入試は2012年度から停止。基本は推薦・AO入試と一般入試の2本柱。慶應義塾大では経済学部、法学部、商学部、薬学部でA方式、B方式という受験形式をとっている。得意な科目で受験できる制度で、例えば経済学部A方式では、英語、数学、小論文。B方式では、英語、地歴、小論文となっている。慶應義塾大では小論文を課す学部がかなりある。地方受験会場はない。
■上智大の場合、センター利用入試はない。基本は推薦(指定校+公募)と一般入試となっている。一般入試は一部の学部(神、文、総合人間科、外国語)で2次試験(小論文、面接など)が行われる。地方受験会場はない。
■ICUの場合、教養学部の一つしかない。幅広い教養を身につけることを主眼にしたもので、日本としては画期的な取り組みであろう。学生は自分の好みに合う31のメジャー(専修分野)の中から好きな分野を選び、専門を決めていくシステム。センター利用入試がある。他に推薦AO入試、一般入試がある。地方受験会場はない。