住まいはどうして汚れるのか?
「住まいはなぜ、何によって汚れるのか?」を考えながら掃除をする
家が「汚れること」自体は、言ってみれば人間の生理のようなものですから、よくも悪くもありません。問題は、その汚れを「溜めてしまうこと」にあります。
つまり、住まいの掃除の意義とは、それが1日だけ溜めてしまった汚れか、1週間分か、あるいは数ヶ月積み重なったそれなのか? そしてその汚れ方のスピードと度合いによって、どのようなアプローチで手がけるのが一番ふさわしいかを見極め、掃除という行動に落とし込むべきか? ということなのです。
人が住んでいる家の汚れの多くは、そこで生活活動を行っているがゆえに発生するもの、言ってみれば「人体由来」のものです。
抜け毛やフケなどの他、衣服をまとって動くことから自然に落ちてしまう繊維(綿ホコリ)はその代表例です。
ただ、お風呂やトイレといった「水周り」は、水を使うがゆえに汚れが特殊なものになります。それ以外の主に乾いた場所、つまりリビングや寝室といった部屋(居室)や、玄関や勝手口や窓などの開口部、廊下やホール、それら全体の壁や床に付く汚れはそれ自体もそもそも乾いたものであることが多く、溜めさえしなければ然程の労力なしに除去し続けることができるはずなのです。
という前提をぜひ忘れずにおいていただければと思います。