三和土(たたき)のお掃除
「三和土」なんて言葉、今ではなかなか見かけなくなりましたね。どう読んでも「さんわつち」と書いてありますが、これで「たたき」と読みます。「玄関の三和土部分」というのは、かつて床を張らずに土のままあった場所(土間)を指します。現代では住まいによって石が張られていたり、タイルが敷きこまれていたり、コンクリートの打ち放しだったりします。
この「面」をすっきりと出し、元もとの「三和土」の素材を引き立たせることで、住まいには清浄感が増します。
■三和土掃除プロセス
- シューズボックス(下駄箱)から不要な靴をピックアップ。とりあえず紙袋や靴箱などに暫定的に除けておくだけでもOKです!
- 空いたスペースに靴をできるだけ全て収納し、三和土の上から履物を一掃
- 三和土の面の微細な砂ホコリを掃除機で吸い取り、ウエスやぞうきんで乾拭き
汚れがひどい場合には三和土の素材に合わせ、できるだけ本来の美しさに近づくように心がけて掃除します。
■磁器などのタイル
固く絞った雑巾で、特に目地部分の汚れに注意すると綺麗な印象に。ホコリ汚れだけならば洗剤は必要なし。
■コンクリート水がしみこむので、できるだけ掃き掃除+掃除機で。こびりついた泥汚れなどは、乾いたたわしでこすり、掃除機で吸う。
■大理石、みかげ石などの自然石
水や「酸」(お酢やクエン酸)を嫌う。酸を使うと輝きが失われるので要注意。目地だけが汚い場合には、固く絞ったぞうきんの先を尖らせて、目地部分だけをぬぐいます。面の部分は乾いたウエスやぞうきんで拭きます。