ベネチア/ベネチアの観光・美術館

ベネチアの観光名所(2ページ目)

世界遺産の町、ベネチア。美しい水辺の風景を堪能しながら、もうひとつの顔アートの町ベネチアを知るおススメ最新観光スポット、マスト12をご紹介します!

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

栄光のベネチア共和国2 サン・マルコ大聖堂

photo by SAWA pasqua
金のモザイクが壮麗なサン・マルコ大聖堂
その時代の流行であったオリエント風のビザンチン様式で、828年に建立された大聖堂。その後、ゴシックの影響を受けて、華やかな装飾がプラスされました。正面のアーチにある色鮮やかなモザイクガラスの絵や、内部の壁一面を覆う金色を基調としたモザイクガラスは、圧巻です。

多色大理石のモザイクで覆われた床は、冬場によく起こる高潮アクア・アルタの時には一部が浸水してしまいますが、水の底に沈むモザイクの床がとても美しく、新しい見どころとなっています。また、正面入り口のすぐ右側から2階のサン・マルコ博物館に入ることができますが、ここはモザイクの天井を間近に見たり、正面テラスからサンマルコ広場を眺めることができる穴場。

ベネチアの守護聖人はサン・マルコ。そのため、ベネチア人の男性にはマルコという名前の人が多いんですよ。マルコ・ポーロもベネチアを代表する商人です。

<DATA>
■Basilica di San Marco(サン・マルコ大聖堂)
住所:Piazza San Marco
TEL:041 2708311
開館時間:(夏季)9:45~17:00 (日曜・祝日)14:00~17:00
(冬季)9:45~16:45 (日曜・祝日)14:00~17:30
入場料:なし
※サン・マルコ博物館と祭壇奥のパラ・ドーロは有料

 

栄光のベネチア共和国3 ドュカーレ宮殿

photo by SAWA pasqua
ベネチアンゴシックの繊細な装飾。一階の柱の柱頭には全て違う彫刻がほどこされているのも見どころ
ベネチア共和国総督の宮殿で、共和国時代は政治の中心であり、総督私邸、評議会、裁判所、牢獄などが内部に置かれていました。現在は博物館として公開されています。

ベネチア共和国の栄華を偲ばせる華やかで装飾過多な内装、歴代の総督の肖像画、そして、ベネチアを代表する画家たちの作品も内部を飾っています。

運河を隔てた対岸の牢獄と結ぶ白の大理石で造られた橋は、別名「ため息橋」。かのカサノヴァも、ここの牢獄に幽閉されたことがあるとか。

<DATA>
■Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿)
住所:San Marco 1
TEL:041 2715911
開館時間:(夏季)9:00~19:00(冬季)19:00~17:00
休:12月25日、1月1日
入場料:13ユーロ

 

栄光のベネチア共和国4 国立造船所

photo by SAWA pasqua
ビエンナーレ会場にもなる造船所。期間中は内部の潜水艦もちらりと見える
ベネチア共和国が繁栄した大きな要因の一つは、その高い造船技術。共和国時代、船を造っていたアルセナーレ(造船所)が今も健在です。現在はイタリア海軍が管理してるため、中に入ることができませんが、外観からその偉大さを感じることができます。

国立造船所は12世紀に造られた造船所ですが、海をベルトコンベア替わりに使用するなど、画期的なシステムが確立していたそう。当時アドリア海一番の造船基地として、ベネチア共和国内のみならず、各国に船を供給していた歴史があります。入り口に、17世紀に戦利品としてアテネから持ち帰った2頭の獅子が飾られています。

<DATA>
■Arsenale di Venezia(国立造船所)
住所:Campo della Tana

 

栄光のベネチア共和国5 リアルト橋 

photo by SAWA pasqua
「白い巨象」とも呼ばれる大理石製の橋
ベネチア本島を分断する大運河(グラン・カナーレ)にかかる最も古い橋。13世紀に建立された当時は木造で、16世紀に石造りで架け替えられました。もちろん現在も現役。400年以上も使われている橋です。

現在、グラン・カナーレには4つの橋がありますが、19世紀までは両岸を結ぶ唯一の橋で、橋の周辺には、銀行や証券取引所が立ち並び、ベネチア商業の中心地となっていました。

お土産物屋がぎっしりと立ち並ぶ橋の上からは、ゴンドラや水上バスなどが運河を行き交ういかにもベネチアらしい風景が見られます。逆光になる夕方には、ゴンドラのシルエット、金色に輝く運河を囲む中世の町並み……幻想的なベネチア風景を写真に撮ることができるかも?!

<DATA>
■Ponte di Rialto(リアルト橋)
住所:Ponte di Rialto

 

栄光のベネチア共和国6 サン・トロヴァーゾのスクエーロ 

photo by SAWA pasqua
すべて手作業のため、年に2、3隻しか製造するこができない木製のゴンドラ
「スクエーロ」とは、船大工のこと。17世紀から存在している昔ながらのゴンドラ製造所が、サン・トロヴァーゾ小運河にあります。ここは、かつてベネチアで使われる材木の荷揚げをする場所だったところ。木造のゴンドラに必要な木材が、入手しやすかったため、この場所に製造所があるわけです。

木造の山小屋のような家が3軒並んだ内側の広場に作業場があり、べネチアでの主な交通手段であり続けたゴンドラを、今でも手作業で製造したり修復したりしています。地味ですが、「ベネチアならでは」の文化を感じさせてくれます。

<DATA>
■Squero di San Trovaso(サン・トロヴァーゾのスクエーロ)
住所:Campo san Trovaso

 

栄光のベネチア共和国7 サン・ジョルジョ島

photo by SAWA pasqua
教会だけの小さな美しい島
サン・マルコ広場の対岸に浮かぶ小さな島、サン・ジョルジョ島。白いファサードが印象的な17世紀に建立された美しい教会、別名「水辺の貴婦人」と称されるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会があります。

ベネチアが栄華を誇った共和国時代は、船からの景色が美しく見えるように町が設計されていたため、サン・ジョルジョ島からサン・マルコ広場を眺めると、その時代の栄華のほどを垣間見ることができます。

サン・ザッカリア駅から水上バスでひと駅。時間がある人は、海の向こうに渡り、ベネチアの栄華に思いをはせながら遠景を眺める……なんていうのもオツです。

<DATA>
■Isola di San Giorgio Maggiore(サン・ジョルジョ島)
住所:Isola di San Giorgio Maggiore
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