身体能力の発達
幼稚園入試では年齢相応の運動能力が必要 |
幼稚園受験の考査対策(精神の発達)で書きましたが、幼稚園入試で身体能力を見る際は、「年齢・月齢相当の身体的発達をしているか」がポイントです。幼稚園はスポーツ選手を育成する機関ではないので、運動について飛び抜けて得意である必要はありません。
年齢相応の運動能力では、どのようなことができればいいのでしょうか。リストアップしてみましょう。
■歩く
自家用車や自転車で子どもを移動させていると、少し歩くとへたりこんでしまうことになりかねません。近所の公園まで歩いて行くことができるようにしましょう。
■走る
全力で走ったことのない子どもがいます。親子で競争や追いかけっこをしましょう。
■飛ぶ
その場でジャンプできますか? 幼児向けの体操やラジオ体操を一緒にしてもいいですね。
■股メガネ
足を広げて股の間から後ろを見る、俗にいう「股メガネ」ができますか? 頭を下げると怖いという子どもがいます。赤ちゃんのときに高い高いや、逆さ吊りを遊びの中でしていると、この恐怖心が少ない子どもに育ちます。
■平均台
バランス感覚を見ます。高さはあまり高くありません。3年保育では平均台の代わりに白線の上を歩くこともあります。
■鉄棒
前転や逆上がりをさせたりはしません。ぶらさがっていることができればOKとすることが多いようです。
■ボール遊び
3年保育と2年保育ではボールの扱いのレベルが変わってきます。まりつき、投げる、的当て、受け止めるなど、ボールを使ってできる基本動作です。
■滑り台
滑り台を下ることができない子はいないと思います。自由遊びの中では下りてくる子がいるのに、下から駆け上がったりしないか注意した方がいいでしょう。
■縄跳び
縄を棒にくくりつけて縄が床につくような状態で、左右に揺すったり蛇のようにくねらせた上を飛び越すくらいでOKです。もちろん大波小波などができたら問題ありません。
■ケンケン、ケンパー
ケンケンは平均台とは異なり、動的なボディバランスをチェックできます。ケンケンの始動と停止を繰り返すケンパーはより難易度が高いです。
■フープくぐり
誰かがフープを持っている場合には、屈んでくぐります。自分でフープを持ち上げる場合は、持ち上げる高さとくぐる動作の連係がポイントです。
■リトミック
音楽に合わせて踊ったり身体を動かし、動物などの動作を真似たりします。
■指の曲げ伸ばし
手先の器用さは脳の発達と関係があるので、指を1本ずつ曲げていって伸ばす動作をさせる幼稚園があります。
■とび箱
少し高いとび箱ならよじ登り、低い場合はジャンプして上に乗ります。少し高さがあると怖がる子どもがいます。
■スキップ
スキップは練習しないとできないもので、多くの子ができるようになるのは4歳くらい。幼稚園入試でスキップを出すところは多くありません。2年保育の試験では出されてもいいように備えておきたいところ。
■マット運動
マット運動をさせるところのほとんどは、「おいもごろごろ」のレベルです。前回りができると怖いものなし。朝起きたとき、布団の上で練習すればどの子でもできるようになります。