企業の環境への取組みや技術を評価するファンド
そもそも、環境関連ファンドは、社会的責任投資(SRI)ファンドの一つ。
企業規模や財務内容など従来銘柄を選ぶ基準に加えて、企業の環境に対する取り組みを判断基準にしているファンドです。環境対策に優れた配慮をしている企業、温暖化に立ち向かう環境技術を持つ企業の株に投資しています。
環境関連ファンドのテーマの変化
環境ファンドブーム、実は今回が初めてではありません。
1999年「日興エコファンド」(日興アセット)を皮切りに、相次いでエコファンドが設定されました。当時のエコファンドの投資対象は、社内でぺーパレスを推進したり、冷房の温度を高く設定するなど「環境に優しい取り組みをしている企業」の株でした。しかし、その選定基準を満たすことのできた企業は、日本を代表する優良な大企業ばかり。他のファンドと大差なく、日本株の低迷の時期とも重なり、ブームは長くは続かなかったのです。
これに対して最近設定が増えている環境関連ファンドの特徴は、環境問題を解決する優れた技術のある企業が対象です。
下の表は、環境関連ファンドが投資する代表的な分野と技術をまとめたものです。その技術の多くは、2008年3月、国がまとめた「クールアース―エネルギー革新技術計画」に取り上げられた21分野の革新技術とほぼ重なっていました。国を挙げて永遠に取り組んでいくビジネス、今後世界的に大きな発展が見込まれるでしょう。
環境関連ファンドの資料をもとにガイド作成 |
このように、環境関連ファンドは将来性のある有望な投資商品として、一時的なブームではなく中長期的に根付いていくものと考えられます。
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