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インフレに強い投資信託があるってホント?(2ページ目)

毎日痛感する物価高。景気は後退気味でお給料アップは見込めず、投資環境も不安定な状況の中、インフレに強い投資信託として「物価連動国債ファンド」が注目されています。

執筆者:牧野 なな子

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ランキングトップの物価連動国債ファンドって?


下の表は物価連動国債ファンドのこの一年のリターンとコストを比較したもの。同じ「物価連動国債ファンド」といっても、対象が日本と海外に分かれ、その違いが一年間の騰落率にも表れています。サブプライム問題の影響を受けたこの一年の投資状況下でも、海外では2%半ば、日本では3%半ばのリターンを出しています。
出所:モーニングスターの各ファンド情報より作成。騰落率は、2008年8月27日現在のもの。


みずほ投信投資顧問のMHAM物価連動国債ファンドは、2008年夏のQBR総合ランキング国内債券部門のトップに選ばれました。
「リターンが一般の国内債券ファンドに比べ好成績となり、リスク度も小さかったことも寄与し、運用効率(QBRファンドレシオ)が高くなった。」(QUICK Moneyより)とのこと。債券型ファンドのリスクの低さと、物価高に連動したリターンの効を奏したといえるでしょう。

海外の国債を対象にしているファンドは、日本を除く世界主要先進国(アメリカ、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、カナダ)の国債で運用されています。少々翳りは見えてきたものの、欧米の物価上昇率は平均4%と高い水準で推移しています。表には記載しておりませんが、この3か月のトータルリターンでは、日本の国債対象の2本の2.1%に比べ、海外の国債対象のファンドは、5%を超えるリターンを出しています。

中央三井アセットの、物価連動債組入世界債券ファンドは、海外の物価連動国債と海外の国債の半々に分散投資され、よりリスクが軽減されています。

コスト面の信託報酬を見ると、日本の国債で運用するものは少なめ。販売手数料も、証券会社によっては無料(ノーロード)のものもあります。

は、運用の注意点です。必ずお読み下さいね。
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