目に見える資産、目に見えない資産
企業には、二つの資産があります。
一つは、目に見える資産。
そしてもう一つは、目に見えない資産。
目に見える資産については、現金や土地、建物などの目に見える資産などがあり、目に見えない資産については、その会社のブランドや人材など将来収益を上げる要因に作用する資産になります。
最近ニュースでもよく報道されるようになって来ていますがバブル崩壊後のデフレ状態もようやく収まり、一部都心の一等地などについては、土地の値段も値上がりしています。
彼らは、今年7月現在で、約30社3,500億円程度の日本に投資し、ブルドックソース、サッポロHDなど、一部の大企業の株式を大量保有しています。最近マスコミがよくニュースで取り上げていますね。
かれらの投資する企業は、いずれも企業が保有する資産のわりには株価が安い物に投資するのが特徴です。
PBRについて深く考えてみよう
通常、株価の割安さを計る指標に、PERやPBRがあります。これは、皆さん株式投資している一般の個人投資家の人でしたら一度は聞いた事がある言葉です。
PERは簡単に言うと、1株益が株価の何倍で取引されているか?
これは、株価の元本を回収するのに何年かかるのかという判断も出来ます。
1株益が100円で株価が1,000円でしたら、PER10倍です。
これは10年で1,000円が回収できるという解釈が出来ます。
だからこのPERの数字が低くなればなるほど、
早く投資元本が回収できる=割安
という表現が出来るという訳です。
反対にPBRは、1株純資産(1株あたりの会社の資産)が株価の何倍かという数値で割安さを判断する方法です。
これは、1株純資産が1,000円で株価が1,500円でしたら、会社の資産価値の1.5倍で株価が評価されているという表現です。
この数値が1倍を割れていたら会社の解散価値以下、すなわち1,000円の価値がある物が1,000円以下の元本を割れて割安だという判断が出来ます。
簡単に纏めるとPERについては、将来稼ぎ出す利益で、目にみえない価値での割安さを計りますがPBRについては、会社がもっている資産に対して株価が何倍に評価されているのかを判断する、目に見える部分での判断方法になりますよね。
将来の利益は、正直わかりません。
しかし目に見える資産は、現在の価値ですので詳しく調べれば解ります。
そこで、次では目に見える価値がホントにその価値があるのかという事について説明したいと思います。
>>次ページでは時価と簿価の違いについて
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