短期投資と中長期投資
短期投資はハイリスク |
数ヶ月もしくは数日で勝負をする短期投資と数年もしくは数十年にわたって保有し続ける長期投資。もちろんそれぞれに一長一短があり、お客様の性格などにもよるが、一般的には短期投資はハイリスクハイリターン、長期投資は短期投資に比べるとリスクは小さくなりリターンも大きくなります。
ただここで注意しなくてはならないのは、銘柄の選別が長期投資のほうはより多くの側面から考えなければならないことです。これは、当たり前ですが乗換えを前提としないため最初の購入時に会社の成長性をじっくり見込んでいく作業が必要となるからです。
短期投資はプロ向き
短期投資、特にデイトレで重要なことは、損は少なく、利益は大きく取ることです。言うは安く行うは難しで、株式投資に不慣れな方にはとてもお勧めできる手法ではありません。特に損切りの出来ない方が取り組む信用取引は生活を破綻しかねません。最近出ている株雑誌の多くはメリットを中心に説いておりますが、いかに損を小さくし、利益を多く取るかのテクニックは生半可な知識で身につくものではありません。日本では投資教育が育っていないため、どうしてもこの短期売買志向が強く株をやる人が特別な存在で終わってしまうのです。株の怖さはまさにこの信用取引プラス短期売買にあります。あまり知識が無くてやる株の短期売買は、まさにパチンコや競馬と変わらないギャンブルに近いものです。
株の長期投資は財産形成に役立つ
長期投資でもっとも重要なことは、どの企業へ投資するかという選択の目です。今成長している企業へ投資するという観点よりも将来にわたって成長が見込まれる企業へ投資していくことが望まれます。ですから長期投資をお考えになるには経済動向や市場動向など環境を含めて企業の実態や成長余力を考えなければなりません。そして一旦決めた企業であっても時の流れに応じて変化してくるものですので、その変化に応じて投資対象を変えていくのが長期投資です。つまり長期投資といっても状況の変化に応じた銘柄の売買は必要となります。ただ、短期投資と決定的に違うのは視点が中長期の場合は企業の成長性など中身にあり、短期の場合はそんな業績などは関係無くチャートなど値動きにあるという点でしょう。初心者や退職金の運用には長期投資の観点で!
投資教育や資本主義が根付く欧米では株式投資は長期投資で行うというのが定着しております。短期で売り買いするデイトレイダーなどは一部分の投機家にすぎず、財産形成に役立つ株式投資として定着しているのです。日本では証券会社側もマスコミも短期売買志向が強いため、なかなか根付かないのですが、本当に賢い投資家への道はこの中長期的な視点から株式に投資するという観点でしょう。【関連リンク】
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