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株の難しさ~人気とチャンスは反比例

株の難しさの一つに人気があればあるほど危険性は増し、逆に人気が離散すればチャンスは広がるというように人気とチャンスは反比例するということがあります。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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株の難しさ~人気とチャンスは反比例

今回は意外に株で成功することはそう簡単ではないということも示しておきましょう。逆に言えば、この難しさを知ってはじめて、株への成功の道が開けるのではないでしょうか?以前にも触れたように人気沸騰のときに株は手を出しては遅いのです。人気が沸騰しているときというのは、株価も上昇し皆が買いたくなるような材料が表面化し、情報は無料でもどんどん手に入るような時を指します。中国株で言えば、2003年末~2004年はじめの状況を指し、日本株で言えば、昨年年末までの新興市場のような状況を指します。

株人気は危険、株不人気はチャンス


巷には2003年末には中国株の本が軒並み並び、2005年末には誰々がデイトレで一億円儲けた等の本があふれました。テレビでも報道を頻繁にやり、注目する人が増える状況です。中国株や新興市場の成長性に皆が引かれ新規で始める方も非常に多かったのです。しかし、こうゆう時こそ一旦は売却するなどの体制に入っていないと株で成功することは難しいといえます。

それを見越して早めに行動しておかないと人気のあるところで飛びついてしまうことになります。誰々がこれだけ儲けた等の話が頻繁に出てきているときは逆に気をつけなくてはいけません。ここら辺の人気と危険が比例している、つまり人気があればあるほど騒がれれば騒がれるほど危険な状況にあり、人気が離散しあまり取りざたされていない時ほどチャンスが大きいという点が情報量の少ない個人投資家が株で成功しない最たる理由で株の難しさです。

中国株で考えると、2003年末の加熱状況から既に二年以上が経過し人気は沈静化しております。人気面から考えれば、2008年夏の北京オリンピック時は人気が沸騰していくことが予想されます。それまで残り2年というちょうど端境期にあります。谷間にある今こそチャンスは大きいのではないでしょうか?

日本の新興市場の株に関しても、">人気沸騰の2005年末からかなり沈静化してきました。まだまだ予断は許しませんが逆にこれからがチャンスゾーンに入ってくるのではないでしょうか?

今後の株をやるには選別が重要


では人気の無い株に人気の無いタイミングで投資すれば成功するのでしょうか?当然ですが人気の無いまま時だけが経過してしまう銘柄も多いのです。こうゆう銘柄に投資していればせっかくチャンスを掴んだように見えても低金利の預金に預けているのと変わらないもしくは損失も免れません。ただ株というだけでは今後は儲からないと思います。これは銘柄の選択によって大きな差が開いてくるのだと思います。これは昨年までの日本の新興市場や以前の中国株ブームの時とは明らかに異なり高品質の銘柄だけが高いパフォーマンスを享受できるのだと思われます。

逆に言えば、昨年までの新興市場ブームや2~3年前の中国株ブームのようになんでも購入すれば儲かるような相場は一時だけのもので、長続きはしません。今後ますます選別は続き、選りすぐりの銘柄が生き残っていくような相場展開を予想しております。
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