燃費の良いディーゼル乗用車は欧州で急速に普及
ディーゼル乗用車の普及加速 |
これらは環境性能においては優れていますが、燃料性能や積載量、価格面などの面で解決しなければならない問題もあります。自動車市場では、日米はガソリン車中心だが、欧州では燃料噴射装置「コモンレールシステム」(ドイツ・ボッシュ)が登場して以来、ディーゼル乗用車が急速に普及しました。現在は、欧州の乗用車新車販売の半数以上はディーゼル乗用車です。
エネルギー技術の高度化が求められている自動車業界で、90年代以降に多くのクリーン化、ハイパワー化技術が生み出され、ディーゼルの元来の長所であった燃費の良さが再度クローズアップされています。
ディーゼルの世界市場は今後10年で約2倍になり、2005年に1500万台だった販売台数は2015年には2900万台に増加すると予測されています。今の大半は欧州での販売ですが、米国や日本でも今後急速に普及していくことが見込まれます。
排ガス規制の傾向
ディーゼル車というと日本では有害物質を廃棄したり、音がうるさく騒音のものとになったりとあまりいいイメージがありません。しかし実は二酸化炭素の排出量も少なく、燃費も良い為、排ガスの問題さえクリアすれば環境対応車なのです。
排ガス規制を巡っては、日本と米国の政府が窒素酸化物(Nox)と粒子状物質(PM)を重視するのに対して、EUはCO2の排出削減に重きを置いている。このため、メルセデス・ベンツ、BMWなど欧州メーカーはCO2削減に有利なディーゼルエンジンの開発で先行している。一方の日本メーカーは、ハイブリッド車などの開発で先行しているが、ディーゼルエンジンの開発ではやや遅れている。今後は、新基準達成のための開発競争の激化が予想されるが、国内販売の低迷が続く日本のメーカーにとっては体力勝負の側面が強く、開発競争を核にメーカー同士の提携などが進む可能性もある。
この排ガスであるNoxやPMに対する規制をクリアするのに不可欠な存在であるのがイビデンや日本ガイシが世界シェアを二分するDPF装置なのです。
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