株・株式投資/株式関連情報

日本ガイシの株価は今年は倍!(2ページ目)

日本ガイシは今年に入って約倍、イビデンは50%以上の値上がりとなっています。これら日経平均とは逆行高していく銘柄の背景の一つ、ディーゼル乗用車について。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

  • Comment Page Icon

燃費の良いディーゼル乗用車は欧州で急速に普及

ディーゼル乗用車の普及加速
ディーゼル乗用車の普及加速
環境適応車は、おおまかにディーゼル車・電気自動車・天然ガス車・水素自動車・燃料電池自動車などに分けられます。

これらは環境性能においては優れていますが、燃料性能や積載量、価格面などの面で解決しなければならない問題もあります。自動車市場では、日米はガソリン車中心だが、欧州では燃料噴射装置「コモンレールシステム」(ドイツ・ボッシュ)が登場して以来、ディーゼル乗用車が急速に普及しました。現在は、欧州の乗用車新車販売の半数以上はディーゼル乗用車です。


エネルギー技術の高度化が求められている自動車業界で、90年代以降に多くのクリーン化、ハイパワー化技術が生み出され、ディーゼルの元来の長所であった燃費の良さが再度クローズアップされています。

ディーゼルの世界市場は今後10年で約2倍になり、2005年に1500万台だった販売台数は2015年には2900万台に増加すると予測されています。今の大半は欧州での販売ですが、米国や日本でも今後急速に普及していくことが見込まれます。

排ガス規制の傾向



ディーゼル車というと日本では有害物質を廃棄したり、音がうるさく騒音のものとになったりとあまりいいイメージがありません。しかし実は二酸化炭素の排出量も少なく、燃費も良い為、排ガスの問題さえクリアすれば環境対応車なのです。

排ガス規制を巡っては、日本と米国の政府が窒素酸化物(Nox)と粒子状物質(PM)を重視するのに対して、EUはCO2の排出削減に重きを置いている。このため、メルセデス・ベンツ、BMWなど欧州メーカーはCO2削減に有利なディーゼルエンジンの開発で先行している。一方の日本メーカーは、ハイブリッド車などの開発で先行しているが、ディーゼルエンジンの開発ではやや遅れている。今後は、新基準達成のための開発競争の激化が予想されるが、国内販売の低迷が続く日本のメーカーにとっては体力勝負の側面が強く、開発競争を核にメーカー同士の提携などが進む可能性もある。

この排ガスであるNoxやPMに対する規制をクリアするのに不可欠な存在であるのがイビデンや日本ガイシが世界シェアを二分するDPF装置なのです。


■参考記事:株式投資に関するガイド記事
中国株の推奨実績
中国株の推奨実績は3年で10倍、1年で2倍など
株ガイド推奨銘柄の実績をチェック!
年内に10%以上! 夏の狙い目5銘柄
この1年4ヶ月だけでも、5倍の投資格差
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます