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質屋の活用法

小口金融とリサイクルショップ、二つの顔を持つ質屋。「暖簾をくぐって・・・」という古いイメージは今やありません。今の時代にピッタリの質屋を賢く利用しましょう。ノウハウはここに!

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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質屋は700年の歴史を持つ金融業です。現在のように簡単にキャッシングができなかった30年程前までは、庶民の小口金融して多くの人に親しまれ利用されていました。生活用品を質草にお金を借りて、急な出費やお給料前の不足分をまかなう、これらはよくある光景でしたが、当時は今に較べて自己破産する人は少なく、それには質屋のシステムが大きく貢献していたといえるでしょう。


「質預け」のシステム

質屋の本業は、物品の価値を査定してその価値の範囲内で融資する「質預け」です。利用客は次のようなステップを踏みます。

【預ける品を持ちこむ】→【質屋が品物を鑑定・査定する】→【融資金額が

決まる】→【品物を預け、質札と現金を受け取る】―(期限は3ヶ月)→

【質草と「利息+借入金」を交換】又は【質草を流して借入金を清算】


・ 利用できるのは18歳以上の社会人(大学生は可)。条例によって異なるこ とがある。

・ 初回には身分を証明するもの(運転免許証、パスポート、保険証、学生証 など)が必要。


消費者金融や銀行のカードローンは、基本的に割賦返済です。借入金の全額を長期間に渡って返済し清算するシステムです。返済不能の場合は、事故破産する場合もあります。

一方質屋は、返済期限を3ヶ月と定め、返済不能の場合は融資金のかわりに持ちこまれた品物の所有権を質屋に移すことで貸借関係を清算するシステムです。従って、返済できなくなった時には、質草で借入金の清算を行うので自己破産はおきません。「流し」たくない場合は、期限日に利息を支払い借入期間を更に3ヶ月延長します。また、「借入れなおし」という形で、借入金の一部を返済することもできます。


利用する側のメリット

○使用しているものを担保にお金を借りることができる。
○期日までにお金の工面ができない時は、預けた品物が流れて(質流れ)借金はゼロになる。自己破産を防ぐことができる。
○取り立てや督促がない。
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