特定の人が株を独占してしまっても上場廃止になる
東証でも上場廃止の基準を設けています。 |
例えば、大株主上位10名及び役員が所有する株式の総数に上場会社が所有する自己株式数をプラスした株式数が上場株式数の75%を超えると上場廃止になってしまうのです。この場合は、猶予期間が1年あります。つまり、1年の間に改善させればいいわけです。しかし、もし90%を超えてしまうと所定の書面を提出する場合を除いて、猶予なしに上場廃止になってしまいます。このように東証の場合は、特定の人がたくさんの株を保有することができないことになっているのです。
また合併や完全子会社化によっても上場廃止になりますし、時価総額が少なくなってしまった場合も同じです。
東証の上場廃止の基準は上場廃止基準概要で確認できます。もし、自分が保有している銘柄が管理ポストに入って上場廃止だ!!ということになっても、理由によっては慌てなくても大丈夫ということもあるのです。
もし監理ポストから解除されたら、株価はどうなる?
監理ポストに入る理由が、上場廃止にするかどうかの審査のためでもあるので、上場廃止にならなければ監理ポストから出ることができます。下のチャートは「宮(9901)」です。2005年の12月1日から監理ポストに入ることになり、2日連続のストップ安になりました。理由は不正会計処理の疑いです。直接的には期限までに半期報告書を提出していなかったからで、遅れた理由として「複数年度にわたり不適切な会計処理が行われてきたのでは?」という疑いが出てきたのです。場合によっては、上場廃止になるかもしれないので、審査するために監理ポストに入りました。
宮のチャートです。監理ポスト解除でストップ高! |
幸い、宮は上場廃止になることなく監理ポストから出ることができました。1月31日に発表になり、2月1日からは2日連続のストップ高です。万が一ライブドアやライブドアマーケティングも監理ポストから出ることができれば、同じような道をたどることになるのではないでしょうか。
監理ポストに入っている銘柄はライブドアやライブドアマーケティングだけではありません。まだまだ宮のようになる可能性がある銘柄が眠っています。しかし逆を言えば、上場廃止になる可能性もあるので、無闇に手出しをするのは危険です。傍観者になるという選択肢もあることを忘れないようにしましょう。
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