経営に問題があったりした場合に入るのが監理ポスト
新聞では、監理銘柄のところに載っています。ちゃんと分けられているんですね。 |
監理ポストに入れられる大きな理由は、「上場廃止になるかもしれないよ」ということを投資家に知らせるためです。監理ポストがあることで、いきなり株券がただの紙切れになるわけではなく、投資家は自分の判断のもと、ここで売買することができるのです。したがって、監理ポストに入っても株の売買はできるし、うまくすればそこで儲けることもできるというわけです。
上場廃止が決まったら整理ポストが待っている
審査の結果、上場廃止の必要がないと判断されれば元のポストに戻され、上場廃止と決定した場合は整理ポストに移されます。整理ポストとは、上場廃止が決まった銘柄を売買する場所で、ここで原則として1ヶ月間売買され、その後上場廃止となります。整理ポストに入れる目的は、投資家が最後に整理的な売買ができるようにです。「もしかしたら、管理ポストから出られるかもしれない」と望みを持って株を保有していた投資家もいるはず。しかし、期待を裏切っていよいよ上場廃止となったときでも株を売ることができるように、整理ポストでも売買が可能になっているのです。
次のページでは、上場廃止銘柄の株が標的にされやすいマネーゲームについて見ていきます。