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TOBに応じたら、村上ファンドの利益額は?(2ページ目)

阪急が阪神株をTOB!というニュースが流れました。もし村上氏がこれに応じた場合、利益はどのくらい出るのでしょうか。TOBという言葉の解説と共に見ていきましょう!

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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阪急は阪神株を930円でTOB

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株価の動きだけでなく、村上氏の動きにも注目が集まりそうです。
5月29日、阪急ホールディングス(9042)は臨時取締役会を開いて、阪神電気鉄道(9043)(以下、阪神)株のTOBを実施して、10月1日付けで完全子会社化にすることを決議しました。買い付け価格は1株930円。期間は5月30日から6月19日まで、買い付け株数の上限がないとしていて、45%以上の取得を目指しています。しかしもし達成できなければ、TOBは不成立となってしまうのです。

ちなみに、もし阪急が阪神株の45%を取得するとなると、その資金は約1,760億円にもなります!

今後阪神株はどうなるのかというと、1株に対して阪急株1.4株の割合で交換します。したがって阪神株を持っていても、その価値がゼロになることはないのです。そして阪神は上場廃止となってしまいますが、新しく「阪急阪神ホールディングス」ができるということになるのです。

村上ファンドがTOBに応じたら、利益額はいくらになる?

さて、気になる村上ファンドですが、もしTOBに応じた場合は、一体どのくらいの利益が出るのでしょうか。

村上ファンドの阪神株平均取得額は700円近辺だとされています。保有株式は発行済株式の約47%にあたります。阪神の株式数は421,652,422株、その47%は198,176,638株で約2億株です。仮に阪神株を700円で保有していると考えると、これを930円で売る場合、450億円以上の利益が出る計算になります。

今現在村上ファンドはTOBに応じていませんし、TOBが成立するかどうかもわかりません。今後の動向が気になるところです。

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