手帳を上手に使って資産設計をしよう
内藤忍さんの最新刊「内藤忍の資産設計手帳のすすめ」。いつもとはちょっと違った内容で、新しい内藤ワールドが広がる。 |
そんな方法あるの?と思うかもしれませんが、その方法をわかりやすく解説した本が昨年末に出版されました。それがマネックス・ユニバーシティ代表取締役社長で、資産設計アドバイザーの内藤忍さんが書いた「内藤忍の資産設計手帳のすすめ」(ダイヤモンド社刊、1,500円)です。
この本の中で、内藤さんは手帳は単なる日々のスケジュール管理のためだけに使うのではなく、産運用機能を持つ戦略的なツールとして使うことを提案しています。
では、なぜ手帳がそのような戦略的ツールになるのでしょうか?
もそも、資産運用で成功している方たちは、往々にして自分の資産を把握し、しっかりと管理し続けています。ここで大切なのは「継続する仕組みを作る」ということ。
資産運用の基本は長期です。ということは、当然管理も長期間にわたり、もしかしたら管理が途中で面倒になったり、忘れてしまうということがあるかもしれません。でも、いつでも好きなときに確認できる手帳を使えば、この続けられる仕組みが完成するのです。
しかも内藤さんが提案している管理シートの1つ、「資産管理シート」は年にたった4回更新すればOK。とても楽チンな管理方法です。
3つのシートが管理の軸
内藤さんが提案している手帳では、主に3つのシートを使います。■資産管理シート
資産を殖やすために最も大切なことは、自分が持っている資産を把握して管理することです。先ほども成功している投資家は、自分の資産をしっかりと管理していると紹介しましたが、まずは資産を管理することが先決です。
これは、パソコンで管理してある資産状況を印刷して持ち歩けるようにしたものです。3ヶ月に1回の更新なので、手間もかかりません。
■時間管理シート
これからの人生の時間をどう使うかを強く認識させるためのツールです。時間は人生においての制限要因の1つ。無駄にはできません。そのためには、残りの時間をいかに使うかを考えていく必要があり、それができるのが「時間管理シート」です。
■目標設定シート
資産を増やす方法を考える前に、クリアにしておかなければならないことがあります。それが「何のために資産を殖やすのか?」ということです。目標がないと、ちょっとした損失でもすぐに諦めてしまったり、何よりもモチベーションが保てなくなります。それを防ぐ意味でも、まずは目標を設定しましょう。
この3つを組み合わせることで、手帳があっという間に資産設計のツールに変身してしまうのです。次のページでは、この中の「資産管理シート」について、もう少し詳しく見ていきましょう。