ストックオプションって何?

2008年の1月30日に、キャノンが取締役や執行役員、幹部従業員に対し、ストックオプションとして新株予約権を無償で発行することの承認を求める議案を、2008年3月28日開催予定の第107 期定時株主総会に提案することを決議しました。つまり、株主総会において、株主の承認を得ようということです。

ところで、ストックオプションとはいったい何なのでしょうか?

ストックオプションとは、株式会社の取締役や従業員が、一定期間内にあらかじめ定められた価額で会社から自社株(ストック)を購入できる権利(選択権=オプション)のことをいいます。

この制度は平成9年5月の改正商法によって導入され、平成14年4月施行の改正商法で「新株予約権の無償発行」として整備されたものです。新株予約権というのは、権利を持っている人が、会社に対し権利を行使すること、会社から予、前もって決まられた条件で新株、もしくは会社が持っている自己株式を取得することができる権利です。

新株予約権を無償で発行するかどうかは、株主総会の特別決議で決められます。ここで可決されれば、発行することになります。権利の行使期間は決議があってから2年以上から10年以内です。

ストックオプションのメリット

ストックオプションを付与された役員や従業員には大きなメリットがあります。株式の買取価格よりも株価が高くなればオプションを行使し、つまり自社株を購入し、その後株式を売却することによってキャピタルゲインを得ることができるのです。

逆に株式の買取価格よりも株価が低くなれば、オプションを行使せずにいることができます。
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ストックオプションの仕組み

さらに会社にとっては、企業業績を伸ばすことで株価を上げれば、その分報酬がアップするという仕組みがあるので、従業員の労働意欲を高めることができます。そしてそういった努力によって株価が上昇すれば、株主全体の利益増大にもつながるので、みんなが得をする仕組みといえそうです。

また、企業にとっては、優秀な人材を確保するための手段にもなり得ます。企業の業績の伸びが、自分の利益に直結するとなれば、大きな額の利益も期待してしまいます。そういた点で他の企業と比べたときに、ストックオプション制度を導入している企業は魅力的に見えて、優秀な人材も集まってくるのかもしれません。

それに、ストックオプションのこういったメリットを踏まえて考えると企業も業績や株価に気を使っていることがわかります。これは、株主になるにあたっては、とても重要なポイントです。自社の業績や株価を意識しているということは、結局は投資家をも意識しているということです。つまり、ただ単に人気企業になるとかではなくて、あくまで投資家が主役と考えているのではないでしょうか。

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