日常生活に欠かせないコモディティ
最近、「コモディティ」という言葉を頻繁に聞くようになりました。そもそも「コモディティ」というのは、原油や金、小麦やとうもろこしなど、身の回りに欠かせない商品のことを差しますが、原油高、材料高というニュースが絶えない今、逆にコモディティへの投資が注目を浴びています。原油や金、小麦など単体で投資をするのが、ハイリターンを狙うためにはいいのですが、一方でその分リスクが高くなってしまいます。そのリスク分散を助けるのがコモディティファンドです。
考え方は普通の投資信託と同じです。普通の株式の投信であれば、複数の銘柄を組み入れて運用しますが、コモディティの場合には、その中身が原油や金などのモノになっただけです。
では、最近のコモディティファンドの動きはどうなっているのでしょうか。下記はマネックス証券やカブドットコム証券など多くの証券会社で取り扱う「ニッセイ コモディティファンド」の過去1年、過去3年の動きです。
ほぼ右肩上がりに伸びていることがわかります。
出所:マネックス証券ホームページ |
出所:マネックス証券ホームページ |
どのようなファンドがあるのか
コモディティファンドは他にもいくつかあります。■ダイワ・コモディティインデックス・ファンド(愛称ジム・ロジャーズ世界探検記 )
■野村コモディティ投信
■住信コモディティオープン
■グローバル・コモディティ・オープン(毎月分配型)
他にも各証券会社で取り扱いがあるので、探してみるといいかもしれません。買うときには、手数料や信託報酬などの割合に注意が必要です。たとば、手数料などを1%抑えることができれば、単純に考えて運用リターンが1%上がるということになります。したがって、こういったコストも十分考慮してから買うようにしましょう。
ここでコモディティのいいところを紹介してみましょう。そもそもコモディティファンドに組み込まれているのは原油や金、小麦などインフレと高い相関があるものです。
世界的に見ても、こういった商品の値上がりのためにインフレが起きていることを考えると、インフレヘッジとしてコモディティファンドを買うこともできそうです。さらには、株や債券などといったこれまで王道とされてきたものとの相関は低いので、分散投資という観点では非常に魅力があると思います。
逆に、コモディティ単品ということではなくて、あくまで主軸を作ってからその周りにコモディティを置くという方法がいいかもしれません。最近ちょっと話が出ている「コアサテライト戦略」というものです。
これについては、次回の記事で紹介します。
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