ローソク足がたくさん集まったものがチャート
前回の記事「基本の「キ」。ローソク足の見方を知ろう」では、ローソク足の見方を紹介しましたが、今回はその続き。「チャート」の見方です。チャートと言うのは、ローソク足がたくさんあつまったもので、これまで株価がどのように動いてきたのかを見るものです。ローソク足の場合には、一定期間の高値、安値、始値、終値だけが読み取れるのに対して、チャートは一定期間の株価の流れがわかるものです。つまり、いつ高値がついて、いつ安値になったのか、波のようにくねくね動いていたのか、それとも右肩上がりで株価を上げてきたのかなど、詳細が見えてくるということ。下は日経平均株価のチャートです。
日経平均の6か月チャート。 出所:マネックス証券ホームページ |
このように、株価の動きが一目でわかるのが、チャートの最大の特徴です。
チャートに合わせてローソク足が変わる
ローソク足でも見る期間によって形が変わるという話をしましたが、チャートにおいても同じことが言えます。チャートの場合には、見る期間が長ければ、そこに使われているローソク足の種類が変わるということもあって、形を変えていきます。一般的には、3か月、6か月、1年、5年、10年に分けられていて、その時に使われるローソク足も違ってきています。たとえば、3か月間のチャートであれば、使われるローソク足は日足、10年で見るのであれば月足が使われます。
日経平均の3か月チャート。ローソク足は日足。 出所:マネックス証券ホームページ |
日経平均の10年チャート。ローソク足は月足。 出所:マネックス証券ホームページ |
これは、そもそもチャートを短期的に見るのか、それとも長期的に見るのかという視点が違うためです。デイトレやスイングトレードをするトレーダーにとっては、毎日の株価の動きが重要だから日足で構成されたチャートを見るようになります。逆に長期投資家の場合には、1日の株価の動きはさほど重要ではなく、むしろ株価の大きな流れが必要になるために、月足、あるいは週足を見るのです。
さて、チャートを見る際に、一番重要なのが、今はどういう流れの中にあるのか?ということです。これについて次のページで紹介します。