年金/損をしない年金の受け取り方

わずかでも、生きている限り受取れるのが年金! セカンドライフはおまけじゃない(3ページ目)

寿命が分かっていれば、逆算して老後資金を使い果たすことも考えられますが、それが分からないから不安になります。そう考えれば、生きている限り受取れる年金は頼りになるのです。

執筆者:All About 編集部

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たかが年金、されど年金!ほどほど頼って、頑張ろう!


老齢基礎年金は、40年(480ヶ月)保険料を納付すれば月額6万6000円あまりの年金が受取れます。(平成16年度価格で年額79万4500円)

例えば、65歳から85歳まで20年間受取れたとしたら、総額は1580万円余りになりますね。これが夫婦だと3160万円ほどの年金を受給できることになります。

これは、65歳時点で個人の場合1500万円の老後資金を、あるいは夫婦で3000万円余り準備したことに他なりません。

しかしそうは言っても、老齢基礎年金から受取れる年金だけでは、暮らしていくことはできないので、厚生年金や共済年金といった公的年金の二階部分の年金や、企業年金や退職金、現役時代から準備していた老後資金などが必要なのです。

だから、「たかが6万円ぐらいの年金で何ができる!?そのために40年も保険料を払うなんて、馬鹿馬鹿しい!」などと言われて、国民から不信感を抱かれる原因にもなるわけです。

でも!

冷静に考えてみてください。

公的年金を敵対視するなら、それに優る代替策を考えて実践に移しておかなければ、おまけじゃないセカンドライフを安心して暮らすことはできません。

それが考えつかないのであれば、老後資金の半分ぐらいを確保するために公的年金にきちんと加入して、現役時代に保険料負担していればいいのです。

これからは、マクロ経済スライドによって、年金の給付水準は自動調整され、下がっていきます。でも、生活資金のベース部分の年金は、必ず受取れます。

過度に年金に期待することなく「5割程度年金でまかなえたらいい…」ぐらいに考えて、特に40歳未満の人たちは資金作りをしてください。

また、もっとも世帯の支出が大きい40歳台も、すぐには無理でも、無駄のないメリハリのある生活を心がけて、少しでも早く老後資金作りに着手できるように、運用などの勉強だけは始めておきましょう。「たかが年金、されど年金!」なのですから。

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