最後まで自分らしく生き抜くためのヒント
地域での仲間作りが大切 |
まず、生活スタイルや友人関係などについて考えてみましょう。
最近は、一人暮らしの老人や判断能力の落ちてきた高齢者をターゲットにした悪徳商法などが横行しています。何かあった場合に「おかしい!」と気付いてもらえる人が周りにいると健康面・精神面での不安は軽減されますよね。「それは、これから考える」という人なら、自治会を通してのご近所付き合いや地域でのボランティア活動などに積極的に参加して、自分の身の回りのコミュニティーとのつながりを深めておくといいかもしれません。
次は、老後は夫婦だけで暮らしていく場合です。
平均寿命や平均余命を見てもわかるように、一般的に女性の方が男性よりも長生きです。夫の方が妻よりも年齢が上であることが多いから、平均余命どおり生きると仮定すると、夫死亡後には妻一人の時間が10年程度あると考えていいかもしれません。
もちろん、夫婦のどちらが先に亡くなるかわからないけれど、高齢になって生活環境を変えるのは、心身だけでなく経済面でもかなりのエネルギーを必要とするので、一人になった場合に「どこで、だれと、どんなふうにして過ごしたいのか」について、夫婦が健在の間に具体的に考えて周囲の人とも話し合っておきましょう。
さて、心身ともに健康でも、高齢期に入って急に一人暮らしを強いられることになると精神的には厳しいし、経済的にも困窮するかもしれません。また、情報収集能力が落ちるかもしれませんから、遺族年金に関する情報はもちろんのこと、預貯金や不動産、その他の金融商品の管理でが1人でもできる状態を作っておくといいでしょう。例えば、将来判断能力が低下した時に備えて、あらかじめ任意後見人となるべき人と公正証書により契約をする任意後見制度などがありますので、利用する方法もありますよね。
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年金ベースのセカンドライフを送るには、今から「固定的な家計コスト」は下げておこう
コスト管理をしてメリハリのある生活を実現しよう |
「貯蓄が底をつくかもしれない」「人生の最後に惨めな生活が待っているかも知れない」などと、将来への不安をもったまま老後を送りたくないですよね。
そのためには、生きている限り受取れる年金をベースにして、支出をコントロールすることが大切なのです。
年金をベースにして老後資金を組み立てていくには、年金収入と支出の差額を穴埋めするための老後資金を確保することは言うまでもありません。そのための近道が、家計における固定的なコストの引下げなのです。
企業も家計も同じです。強い経営をしている企業は、コスト管理をしっかりしていますよね。毎月の固定的コストを引き下げていれば、どんなに景気(収入)が悪い時にでも大きく影響されることなく、メリハリのある活動(生活)を継続することができるからです。
バブル時代を経験した世代は、どうしてもその時の幻影を見てしまいがちです。しかし、本当に今必要なものとそうでないものの見分けはつくはずです。在庫管理(自己管理)をしっかりして、無駄をはぶいた生活にギアチェンジしてください。思っていた以上に、生活にメリハリがついて快適で楽しいものですから。
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