じっくり時間をかけて年金を育てる? |
まだ間に合う~60歳を過ぎてから年金を増やす Part2
65歳から支給される老齢厚生年金や老齢基礎年金は、66歳を過ぎてから受け取り始めると年金額が割増されます。この制度を「繰下げ制度」といいます。繰下げ制度は、最低1年間年金の受け取り開始を遅らせると、遅らせる月数に応じて最大で42%(1月ごと0.7%、最大で5年間)の割増率になる制度です(詳細は「平成19年4月以降に実施される年金改正は?」参照)。
繰下げ制度を利用すると、老齢厚生年金、老齢基礎年金の額は、それぞれ以下の図のように割増されます。
繰下げ制度を利用すると、保険料の負担なしで年金額を増やすことができます。ただし、繰下げ制度を利用するには最低1年以上の待期が必要ですし、加給年金や振替加算といった年金額の加算も待期中は受けることができない点は注意が必要です。65歳以降も公的年金以外に収入がある場合は、無理のない選択肢になります。
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