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老後資金準備はもう万全?(2ページ目)

「老後資金準備」シリーズのまとめ編です。セカンドライフが近づく50歳代の老後資金準備と老後資金準備を考えるツールであるキャッシュフロー表についてご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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どうすれば赤字を回避できるのか、計算しながら考えましょう!

どうする!赤字対策は?

キャッシュフロー表を作成した結果、将来貯蓄残高がマイナスとなってしまう場合には対策が必要になります。対策を考える方法として
  1. 60歳以降の収入を増やす

  2. 支出部分を見直す

  3. 貯蓄部分の運用を考える
などが挙げられます。


  1. 60歳以降の収入を増やす
    先ほどのキャッシュフロー表の茂さんは、60歳で定年退職した後は働くことなく、収入は公的年金のみでした。茂さんのように60歳から65歳までは年金が老齢厚生年金のみで年金収入が少ない場合は、再雇用制度などを利用して仕事を続けることが効率的に収入を増やす方法です。

    さらに、男性は昭和36年4月2日以降、女性は昭和41年4月2日以降に生まれた人は、65歳まで老齢厚生年金も支給されないので「65歳まで仕事を続ける」ことが会社員でも必要になってきます。また、会社員の場合、厚生年金基金など公的年金の上乗せとなる企業年金制度が導入されている会社に勤務していれば、より多くの年金が支給される場合があります。

    一方、自営業者やフリーランスには定年がないので、60歳以降も変わりなく仕事を続ければ収入は確保できます。ただし、公的年金は、65歳からで国民年金の老齢基礎年金のみですので、会社員に比べて少額になります。公的年金の上乗せの年金を用意するならば、まずはメリットの多い国民年金基金に加入することがおすすめです(国民年金基金のメリットは「自分で年金を増やす!国民年金基金」を参照)。

    さらに、職業を問わず誰でも加入できる民間の個人年金保険に加入して公的年金を補うことも収入を増やす方法の1つです。
  2. 支出部分を見直す
    現在の家計を見直して(例えば基本生活費や交際費などのその他支出)、無駄な出費がないかチェックすることも老後の支出を抑えることにつながります。

    また、生命保険の死亡保険に加入している場合は、年齢とともに必要保障額が変わるので契約そのものを見直すこともよいでしょう(生命保険の見直し方法については「生命保険の見直し」をご覧下さい)。

    さらに、住宅ローンの返済方法などを見直す(住宅ローンの見直し方法は「住宅ローンの返済」をご覧下さい)ことによって、支出を抑えることができます。

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