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老後資金準備はもう万全?(3ページ目)

「老後資金準備」シリーズのまとめ編です。セカンドライフが近づく50歳代の老後資金準備と老後資金準備を考えるツールであるキャッシュフロー表についてご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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  1. 貯蓄部分の運用を考える
    前述のキャッシュフロー表の中で、斎藤さんの貯蓄は全額預貯金で、退職金についても特に運用の予定がないため、利息を考慮せずに元本を取り崩していきました。

    現在の定期預金の利率では利息収入で貯蓄が増えることをあまり期待できませんが、資産のうち余裕資金を国債や投資信託など、リスクはあってもより高いリターンを目指せる金融商品に投資して資産を増やすことも選択肢の1つです。

    先ほどの斎藤さんが保有する資産(貯蓄残高)を仮に2%の平均利回りで運用を続けることができるとすると、80歳までのキャッシュフロー表は以下のように変わります。

    ※クリックすると全体を表示します。


    以上のように、資産運用を考慮すると、斎藤さんのキャッシュフロー表は80歳時点でも1000万円以上の貯蓄残高を残したものになります。ただし、斎藤さんのキャッシュフロー表で支出については将来のインフレを考慮していません。現在よりインフレの状態になって物価が上昇すれば、支出額が増えるので、さらに高い利回りでの運用が必要になることも考えられます。
 

自分にあった老後資金対策を考えよう

50歳代に入ると、自分の老後の具体的な設計図が見えてくる人も多いでしょう。セカンドライフが近づく50歳代で、「今さら慣れない資産運用でせっかくの老後資金を減らすことはできない」と考えたり、「足りなくなってはいけないから、ちょっとがんばって資産運用してみよう」と考えたり、運用についての考え方は人それぞれだと思います。

資産運用に当たってはやはり自分の「リスク許容度」(「リスク許容度」の詳細は「40歳代の老後資金準備~資産運用のポイント」を参照)を第一に考えることが大切です。

セカンドライフまで時間のある30歳代や40歳代の人も、リスク許容度を考えながら老後資金のため資産運用を考えなければならないでしょう。若い世代の人でも老後資金の準備は早めにしておくことが大切です。資産運用のほか、60歳以降の公的年金以外の収入を増やす方法を考えることも必要になります。「まだまだ先のこと…」と思わずに、できることから始めてみましょう。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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